V戦1枠は島村隆幸！

2日目に比べて気温が上昇。水面コンディションは回復したが、今節は日替わりの気象条件で調整に苦労する選手が少なくない。2日目終了時点で得点率4位だった里岡右貴は、気温に対応できず2走とも道中で逆転を許し2、4着。優出を逃した。5位の荒井輝年も、冷えた状態なら他と遜色なかったが、回らない条件になるとエンジン素性の悪さが顕著に出ていた印象。こちらも予選落ちとなった。

逆にエンジンがいい選手はコンディションの変化にも惑わされることなく、島村隆幸は序盤から一貫して伸びが抜群。魚谷智之は日増しに気配が良くなってきている印象で、宮之原輝紀も伸びを中心にいい仕上がりとなっている。この3人が優勝戦のスロー枠を固め、絶好枠に入るのは島村。パワーを武器に当地初制覇を狙う。2枠となった魚谷は、機敏な差し技を駆使して島村攻略を目指す。宮之原は当地でデビュー初優勝を飾ったときと同じ3枠。調整を合わせて気持ち良く乗れるようになっていれば、再びまくり差して当地2度目の優勝を果たすシーンも。

井口佳典は依然として余裕のない足だが、3日目は格上の底力を発揮して1、2着。前日の9位から4位までジャンプアップした。優勝戦は4枠。「また整備する」と話しており、4カドということを考えれば一撃仕様にしてくる可能性がある。当地巧者の野村誠が5枠。足色は優勝戦に入ると弱いが、「江戸川はごまかしが利くし、舟券に絡めるチャンスはある」と不気味なコメント。当地の走り方には自信を持っている。戸塚邦好は前節の平和島に続く連続優出。「嬉しいです」と笑顔を見せていたが、肝心な舟足は普通か少し弱め。ここから大幅な上昇はあまり見込めず、上位進出へは展開の助けが必要か。