井口佳典が今節の主役！

今節はA1級が7人。その内、記念覇者が4人と実績のある選手が集まった。中でもSG6冠の井口佳典に主役としての期待が集まる。引いたエンジンは、前操者の仲谷颯仁が1日2回の転覆を犯して下降気味。それでも格上の調整力で底上げは可能。回転を合わせた状態で乗れれば存分にテクを発揮できそうで、短期決戦をリードするか。

魚谷智之は当地での優勝歴はないが、ここ2節は続けて優出しており相性は悪くない。早急に好みのバランス型に仕上げることができれば、当地初制覇への道は開けてくる。枝尾賢は当地での記念制覇という実績が光る。平凡な46号機とのタッグでも「悪いとは思わない」と強気なコメントを出しており、気持ちは入っている。

地元で迎え撃つ存在となるのは宮之原輝紀。「試運転では伸びていました」と上々の雰囲気で、エンジンのアドバンテージは十分。島村隆幸はトップ級の50号機をゲットして注目を集めるが、前検は「正直よく分からなかった」と話した。特訓で周りから評判になることもなく微妙だが、実戦で威力を発揮することが多いだけに注視したい。市川哲也は前節で通算2500勝を挙げての参戦。ただ今期は6.04と勝率が伸び悩んでおり、現状はA1キープへ勝負駆けの身。悪くないエンジンを引いただけに、得意の当地で勝率アップといきたいところだ。

A1では里岡右貴が初日メインの選抜戦から漏れた。エンジンもワースト級の26号機で「全部がダメ」と不安が大きい。良化がないと苦戦しそうなムードだ。好抽選だったのは石塚裕介。前節、沢田昭宏で伸びが超抜だった35号機で、前検も伸び気配を示していた。