優勝戦の絶好枠を手にしたのは菊地孝平！

準優一発目は、イン谷野錬志がスタートで立ち遅れ。1Mまでに伸び返して先マイは果たしたが角度を持って回ることはできず、坪井康晴のまくり差しを許した。

谷野は「調整失敗で、起こしてから引きずるような感じがあった」と敗因を語った。「お客さんに申し訳ない」と気を落としていたが、優勝戦の話になると。「やっちゃいけない調整が分かったし、優勝戦は大丈夫です」と前向き。失敗を活かし、最後は調整を合わせて一発を狙う。勝った坪井は「しっかりつかんでいたし、ターンの感じがすごく良かった」と笑顔。十分にV奪取を狙える状態に仕上げた。

準優11Rは菊地孝平がインから圧勝。「浜名湖では久しぶりに出てるなぁって感覚でレースができてます」と余裕たっぷりの表情を見せた。2着に入ったのは、看板機19号を駆る庄司孝輔。パワーは十分で「優勝戦に入っても、足負けすることはないです」と強気。優勝戦で波乱を演出することができるか。

準優12Rは、渡邉昌成の欠場で5艇立てに。人気を集めたのは予選トップの大場敏だったが、1Mは「握った分、ターンが流れた」と伊藤将吉と深谷知博の差しを許す形となった。2Mで内を突き挽回を狙ったが、先行する2人が冷静に立ち回って逆転を許さなかった。

勝ったのは深谷。「3日目よりも足が良くなっていた」と伸びの上積みに成功した。伊藤は前半戦での事故が気になったが「影響はないと思う」。ただ仕上がりは「まとまってはいるけど、庄司や坪井さんの方がいいし、深谷もバックの感じが良さそうでした」で、優勝戦では劣勢ムード。

大場の脱落によって、優勝戦の絶好枠を手にする形になった菊地。「インが一番スタートが分かる」と話しており、万全の状態でV戦に臨める。最後もイン速攻を決める可能性は極めて高い。昨年に続く正月戦連覇で、2021年もスタートダッシュとなるか。