優勝戦の1号艇は地元の河合佑樹！

2Rは井本昌也が押し切り、ベスト6入りへ一歩前進した。2日目まではスタートの切れが鈍かっただけに心配されたが、「展示がFだったけど、いい計算が出来ましたね」と的確に踏み込んだ。3Rは畔柳俊吾がFに散り、その煽りを受けたイン瀬川公則は後退。展開を捉えた橋本久和が恵まれで繰り上がり、優出に向けては大きな白星となった。

2日目までの得点率2位だった籾山佳岳が4Rに出走、道中は杢野誓良との競り合いを制して3着を確保。杢野は4着に終わり、6強へは後半1着勝負と難しい条件となった。5Rは得点率トップの河合佑樹が登場。坂口周が2コースまくりを敢行して出来た展開を、好ハンドルで突き抜けて3勝目を挙げた。

続く6Rは藤田靖弘が「意外に伸びましたね」とパワフルな行き足を活かして4コースまくりを決めた。7Rは今節、存在感を大いに発揮している為本智也が3カドの奇襲に出た。様子見のスタートとなり伸び切ることはなかったが、鋭いまくり差しで突き抜けてデビュー初優出へ大きく近づいた。

8Rは濱崎誠が4カドから好ダッシュでスリットを通過すると、小気味良く伸びてまくり一撃。8R終了時点で6位に浮上した。レース後には「スタートは気合だけど、狙っていました」とニヤリ。「ギア調整で行き足が良くなって、中堅上位あります」と気配は上向き。

10Rでは籾山が4着に敗れて初優出を逃し「悔しいです」とポツリ。同レースで逃げた篠田優也は、7.33でこの時点では7位で相手待ちとなった。11Rは藤田がインからしっかり押し切り。2着条件だった井本が続いて、デビュー初優出が確定。井本は「めっちゃ嬉しいです」と喜びを爆発させた。

最終12Rは河合が難なく押し切り、優勝戦の絶好枠を手中に収めた。「操縦性がいいです。伸びはいい人にやられるかも。先に回れば大丈夫」とエンジンも問題ない。

為本は井本と同じくデビュー初優出。「これからの成長の糧になります」と更に先を見据えるコメント。同レース2着だった吉永則雄が優出最後の椅子を手にして「奇跡ですね」と6強入りを喜んだ。