西村勝を筆頭に埼玉勢が5人優出！

準優11Rでは大谷健太が3コースからまくり差して抜け出し、イン加藤高史が残して決着。12Rでは西村勝が余裕の押し切りを見せ、飯島昌弘が道中で鈴木茂高と杢野誓良をさばいて2着を確保。10Rでは平石和男が逃げ切り勝ちを決めており、埼玉勢が5人も優勝戦に駒を進める結果となった。

深谷知博は2着で優出を果たしたが、5枠となった上に包囲網を敷かれる形となってどう立ち回るか。足は「全体的に良くて上位」と仕上がっているだけに、スピード旋回で地元の意地を見せたいところ。

絶好枠を手にしたのは西村。2日目から行き足に手応えを得て、準優を終えた段階では「もちろん上位」と自信の持てる仕上がりになっている。「あとはメンタルをしっかりコントロールして、レースに集中したい」と、約2年ぶりの優勝へ備えていた。

2枠の平石は「足は中堅」と威張れないが、今節はずっと「乗り心地やかかり、舟の向きがいい」と話しており、持ち前のさばきは発揮できる状態。西村がミスをすると、差し切り勝ちもありそう。3枠の大谷は出足が抜群。「行きたいところに行けるし、出足からのつながりもいい。理想は準優と同じようなまくり差しですね」と再現を狙っていた。

加藤高はインで敗れて4枠となってしまったが、伸びがいいだけに好都合か。「あとはスタートですね」と課題を克服できれば、2006年以来の優勝があるかもしれない。飯島は6枠と不利な位置。「直線はいい人と全然違う」と話しているだけに一撃は厳しそうだが、「出足、乗り心地がいいし、展開は突けます」なら、加藤高か深谷の攻め次第では2、3着に浮上するシーンはある。