西村勝が予選首位通過！

西村勝が順当にイン戦を白星で終え、5戦4勝で予選トップ通過を果たした。「行き足がしっかりしているから、スタートでサバを読む必要がない」と話しているように、今節はスタートのキレがいい。準優は12Rの絶好枠で登場。余裕のあるスリット足を武器に、逃げて優勝戦1枠を掴む。

飯島昌弘は日に日にターン回りが良くなっている。差して追走の形に持ち込みそうだ。後藤隼之も「出足型で乗り心地がいい」とレース向きの仕上がりだが、攻めて行ける伸びではないだけに、西村をまくり切るのは難しそう。2位通過を決めたのは加藤高史。こちらは「伸び寄り」と仕上がりで、直線に関しては節一。互角程度のスタートを踏み込めば、11Rは間違いなく1M先取りを果たす。

相手候補は「中上はある」と仕上げてきた鳥居塚孝博に、「レース足がいい」と話す大谷健太。平石和男は2日目後半から3連勝。逆転で最後の準優1枠の座を手にした。依然として「足は普通」と威張れる状態ではないが、そこをカバーしているのが「乗り心地と掛かりの良さ」と。普通の足と言っても、明らかに伸びられているようなことはないだけに、インから後手を踏まなければ先マイは叶いそう。

しかし、2コースには地元の深谷知博がいる。ターンスピードは今節で一番なだけに油断はできない。その深谷は「押してないから、出足はもうちょっと欲しい」と不満を口にしていたが、加藤高からは「出足は深谷の方が良かった」と評価されていて、伸びに関しても飯島が「深谷には行かれていた」と話していた。周囲の話を総合すると、深谷の機力も上位であることは間違いなさそうだ。よって10Rはインから平石が逃げるか、深谷がスピードで捕らえるかといった図式になってくる。