優勝戦は混戦模様

3日目は天気が回復し、汗ばむほどの暑さとなった。予選最終日の前半レースから優出を懸けた争いが展開された。2Rでは永田義紘がイン戦生かせず3着、山口裕二も5着となり、一歩後退。3Rは出口舞有子が気合の速攻で3連勝として前進。2、3着には岡祐臣、藤原菜希の優出圏内の選手が続いた。6Rは松山将吾がイン松下潤を2Mでかわして2着に入り、優出へ望みをつないだ。

後半レースは7Rから得点率首位タイだった渡邉英児が登場。ここも安定感ある走りで3着を確保して、優出をほぼ確実にした。8Rは藤原がインからコンマ08の快ショットを決めて1M先制。強敵だった田村隆信が引き波でモタつく間に逃走態勢を固めた。これで得点率を8.20として優出一番乗りを決めた。「乗り心地や舟の向きがいいですね。ただ、スリット近辺は弱いので、そこをつけるかは一晩考えます」と優勝戦に向けての調整について話した。9Rは出口が3着に入り、得点率7.60で終えて自身2度目の優勝戦進出とした。「チルト0にして伸びがいいし、ターンの押しも変わらずいい。上位あります。スタートも勘通りです」と笑顔が溢れた。11Rは渡邉が前付け策で2コースまで進入した。カドの深見亜由美が攻め込んだが、山口がカベとなり、その間に寺本重宣が押し切った。山口は2着に続き得点率7・33で結果待ちになった。渡邉は3着に残って得点率8.50。「3枠なら伸びを意識した調整をします。3カド？向い風ならあるかもです」と奇襲も視野に入れている。予選ラスト12Rは岡が差し切り、9.00でトップ通過。「回ってからの足がいいし、伸びも行き足の延長でいい。上位です」と充実の仕上がり。松山は2着を守り、7.60で優勝戦最後の席に滑り込んだ。「しっかりターンすれば逃げられました。直線は上位あるし、足は問題ないです」とキッパリ。大外からでも侮れない。田村は4着に終わり8.50の着位差で2位通過となった。「足は弱いかも。ただ、出足、回り足は悪くないです」とSG、GI合わせて17Vの巧腕で逆転Vを狙う。

優出争い以外では富山弘幸と庄司孝輔が連勝を飾った。庄司は「少し余裕がある程度です。気持ちですよ。気持ち」と笑った。2走目の不良航法が悔やまれるが、最終日も選手班長が盛り上げてくれるはずだ。