抜群の仕上がりになった森貴洋が予選首位通過！

予選最終日は下出卓矢が衝撃的な走りを見せた。十八番の伸び仕様にして、前半は大外からまくり。後半は5コースからまくって連勝。スリットまでは他艇と大きな差はないが、スリットを過ぎてからの伸びは驚異的だった。これで予選は2位通過。準優は1号艇ということもあり「ピット離れで出る様に真逆の調整をします」と伸び仕様は封印。それでも「スローから出て行くと思います」と快速キープを約束した。

2日目は不運で崩れた川崎智幸だったが、3日目は2、1着とすぐさま巻き返した。「全体に底上げが出来た。足合わせは森(貴洋)選手と同じぐらいだし、上位と言える。気持ちよく乗れるという点においてはトップ」とこちらも仕上がりに胸を張った。

伏兵では齋藤勇、竹腰正樹の動きが良かった。齋藤は4カドからグイグイと出て行きまくり快勝。「3日目は良かったね。絞めて行けたし、この風でも乗りやすかったよ」とニッコリ。竹腰は道中、逆転を演じるなどコーナーの足が光った。

森貴洋が首位の座を守ってシリーズリーダーとなった。「僕がここまでの着が取れているし、節イチと言っていい。全部の足がいいです」とエンジンは抜群の仕上がり。支部の先輩である濱田隆浩が18番目に滑り込んだことにより、準優は楽なイン戦とはいかないが、節イチパワーで押し切って優勝戦の絶好枠を手にするか。

一方、仕上がりがイマイチなのは3位通過を果たした松崎祐太郎。「行き足が弱いです。後伸びで、スローからでは伸び切らない」と嘆く。それでも準優の好枠を手にしただけに、気迫の踏み込みで優出一番乗りを目指す。