V戦1枠・菊地孝平が最高の仕上がり！

5日目は1～3Rで3連単万舟決着。中でも、3、9Rに登場した市川美宏は予選上位突破の選手にも引けを取らない舟足の仕上がりだ。本人も「少し調整がずれていたけど、足はいいです」と話す。最終日も注目したい。

準優組の前半レースは明暗が分かれた。野中義生は「4日目からいい感じですね」とシリーズ2勝目を挙げた。河合佑樹も「ピット離れを意識した調整をして回った時の反応が良くなりました」と準優前に上積みに成功した。

転覆した金子萌だったが、転覆整備を終えて試運転に出ると大場敏より足合わせは強め。「あまり転覆の影響はないと思いますよ」と好調をキープ。その大場は「展示タイムが良くないね。チルト0も試してみるよ」と。星栄爾も「市川選手の方が良さそう」と気配は一息。笠原亮も「出足がないです」と険しい表情を見せた。また、準優1枠の3選手は徳増秀樹、菊地孝平が1着、佐々木康幸は3着としっかり結果を残した。

準優10R、展示では幸田智裕がピット離れで蓋をされて大外だったが、本番は枠なり3対3となった。イン徳増がコンマ11のトップスタートを決めて1Mを先制。一気に他艇を突き放し、早々に優出を確定させた。幸田は、庄司孝輔と山田雄太が1M握り合いがっぽり空いたスペースを差して2番手に躍り出ると、道中は山田の猛追を振り切って優出を決めた。一番乗りで優出を決めた徳増は「足は節イチです。(優勝する)チャンスは十分あります」と力強いコメント。

11Rは笠原が3カドに持ち出すも、佐々木がコンマ14のトップスタートを決めて、慌てず騒がず1Mを先マイして決着をつけた。笠原はまくり差し、1周2Mで金子萌をさばいて2着とした。笠原は「今節は合っていない」と調整に苦しみながらもオール静岡8連続優出を果たした。

準優ラストは菊地がコンマ08のトップスタート決めて、つけいる隙を与えず押し切った。坪井康晴が1周2Mで優出ラスト切符を争う競り合いに決着をつけて、2着を確保。優勝戦の好枠を手にした菊地は「準優は自信を持って行けました」と最高の仕上がり。令和最初のオール静岡覇者の称号は、地元エースが譲らないだろう。