良機を手にした小野達哉が前検好気配！

8日から「日本財団会長杯」が6日間の日程で開催される。前検日は北寄りの風が強めに吹き、スタート練習は追い風の中で行われた。選手班長の市川美宏は「正月と同じエンジンです」と22号機との再会に期待感を持っていたようだが、「前回よりも良くなかったですね。あの風でスタートが届いていなかったんですから」と期待はずれだった様子。「ペラの形は違うし、前回の終盤の形に叩いてみます。それだと乗り心地は良くなっていたから」とペラ小屋に向かった。

前節「マクール杯」でエンジン2強とうたわれた56号機と29号機は今節も登場。エース56号機は天野友和、29号機は小野達哉が引き当てたが、エンジンの印象は明暗が分かれた。天野は「いいエンジンだけど、出ていくほどではなかったですね」と感触はイマイチ。「ボートが悪いのかも」と2連対率22％の31番艇に原因を求める。「ペラはまだ見ていないので、そこから。(エンジンに)期待しています」なら、実戦での感触で改めて判断したい。

小野は開口一番「いいと思います」と笑顔。「足合わせで有賀(達也)さんに大分勝ちましたからね」と試運転で優勢の動きに自信を深める。「スタート特訓はバラバラだったけど、悪くない。いい感じです」と景気のいい談話に終始した。