地元の伊藤将吉が優勝戦のポールポジション！

「創刊50周年記念　中京スポーツもみじ杯」は3日間の予選が終了し、ベスト6が決定した。

吉村誠にとって、3日目の2走は明暗の分かれるレースとなった。前半6Rは4カドから鋭く踏み込むと、豪快にまくって2日目から3連勝。優勝戦1号艇をグッと引き寄せた。しかし、5号艇だった後半11Rは1M不発。道中は川北浩貴と小野寺智洋と3着競りとなり、4着に敗れた。それでも優出は果たしたかと思われたが、最終ターンが不良航法と判定されて、得点率は7.20まで下降。予選7位でまさかの予選敗退となってしまった。吉村は「足は変わっていないと思います」と悔しさを押し殺しながら、言葉少なに控え室へ入っていった。

地元勢では伊藤将吉と加藤翔が優出。伊藤は低勝率機で目立つ足でないが、持ち味のスタート力を発揮してそつなくポイントを稼いだ。3日目は連勝を果たし、優勝戦の1号艇を獲得。前半8Rは同じく優出を決めた田中堅との接戦を制し、「足は一緒くらいでしたね」と不足を感じることなく「調整が合えば出足、ターン回りはまずまず」と及第点を与える。「スタートは風があるのでね」と気持ち良く踏み込めていないようだが、百戦錬磨の地元水面で先マイは譲らないはずだ。

加藤翔は前半5Rの1号艇で4着と苦戦を強いられたが、後半10Rは展開を突いて2着とし、勝負駆けに成功。「伸びは吉村にやられるけど、出足は納得しています」と、強敵不在なら優勝戦でも好勝負は可能だ。