下出卓矢が無傷の3連勝！

2日目も北からの向い風が吹いた。潮も向い潮ということでダッシュも決まる水面ではあったが、結果的にはスロー勢が合計10勝。1号艇は6勝2着2本の8連対だった。ただ、配当的には穴も飛び出し、特に前半レースで高配当が連発。万舟券は4本飛び出した。

予選前半を折り返して、無傷の3連勝と快調に飛ばしているのは下出卓矢。元々は伸びに比重を置いた調整をするタイプだが、今節は「伸びをつけても出切る感じにはならなそうなので」と回り足重視の調整。直線に関しては「質のいいスタートを行かないと微妙」といまひとつの様子だが、操作系に関しては上々の手応え。3連勝については「今節は流れがいい」と謙遜気味だったが、その流れの良さも好展開を突ける回り足があってこそ。外枠からの戦いとなる3日目が今後への試金石となりそうで、ここをしのげば準優好枠の座をグッと引き寄せる事が出来る。

初日選抜戦を制した山下和彦は2日目も2、1着とまとめてオール2連対。こちらは着順通りの抜群気配で、選手間でも「山下さんとは全然違う」という声が至る所から聞こえてきた。山下自身も「エンジンが良すぎて(スタートが)怖い」と言うほど26号機のパワーを実感。前検日に口にしていた乗り心地に関しても「レバー操作で対応できた」と話すだけに、課題はスタートの1点。その部分でのミスがなければこのまま最終日まで突っ走りそうなムードだ。

桑原将光や野村誠ら当地巧者で知られる面々もここまで手堅い航跡。田山和広や中村格も実戦足の良さで好走を続けている。

3日目は大場敏や永井源が予選突破に向けて好枠からポイントアップを目指しての2走に挑む。また、郷原章平は2日目を6着として後がない状況。3日目が1日早い勝負駆けとなる。