岡田憲行が優勝戦1号艇をゲット！

4日目は雨模様。中盤戦では上がったものの、準優開始の直前から再び降り始め、一時は大降りに。湿気の影響で「重い」という声が多く聞かれ、予選トップの鋤柄貴俊も前半戦5着でオール2連対が途絶えると、「合ってなかった。全体に良くなかったし、ペラをたたかないと」と慌しくペラ小屋へ。そして、優勝戦1号艇を懸けた準優12Rはイン先マイも膨れて白神優の2コース差しを許してしまい、2着。辛くも優出を果たしたが、「湿気の影響がありましたね。準優は(ターンで)行きすぎる感じだったし。中の上かなぁ」と、3日目の上位宣言を撤回。「気象条件に合わせてペラを調整する」と、最善を尽くして頂上決戦に挑む。

11R1号艇の鈴木博もまさかの2着。2コース荻野裕介がスリットでのぞくとまくり強攻。鈴木は突っ張ることなく引いて粘る形となり、3コース古川誠之が好展開を捕らえて差し切った。鈴木は「展示から起こしでブルが入ってたし、ダッシュに乗らなかった。湿気のせいでしょうね」と気象条件に合わなかったようだ。それでも「今日(4日目)も何もしてないし、最終日もしないつもり。晴れてくれた方がいいね」と意に介さない。1着の古川はエース機らしい動きを見せたが、「展開が良くて、気象条件に合わせられていなかった」と、状態下降を示唆する。「3日目は行き足、伸びに後半では乗り心地も良かった」と3日目がMAXの状態だった様子。「ペラでその状態に持っていきたい」と調整の手は緩めない。

10R1号艇で逃げ切り、優出一番乗りの岡田憲行に優勝戦1号艇が巡ってきた。今節は伸び一辺倒の気配で、1Mではターン膨れて他艇の差しを許す展開が多かった。それが準優ではインから行き足、伸び良く、1Mも完璧なターンで圧勝した。レース内容通りに「ペラが合っていたね。荻野(裕介)くんのアドバイスでたたいて(不安は)一気に解消された」とニッコリだ。課題としていた出足も「最も良かった前検よりもいいと思う」と最高潮。「ペラのベースができたし、ここから微調整する」とリラックスムード。「スタートも控えて行っているけど、伸び返す足があるからね」というなら、イン逃げで有終の美を飾る公算は大きい。