
浜名湖
浜名湖
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「いい!直虎プロジェクト第1回井伊直虎カップ」は7日、優勝戦が行われた。最終日は天候が回復して晴天の下で開催されたが、徐々に追い風が強まり、白波が立つほど水面状況は悪化。7R以降は今節初めて安定板を装着した。ダッシュ艇は攻め切れず、スロー艇が主導権を争う展開が続き、まくりがよく決まっていた。
優勝戦は6枠の西島義則が前付け宣言。「ぼくが6号艇なら面白くなるでしょう」と待機行動から注目の一戦となった。公約通り西島はインを狙ったが、ピット離れ抜群の大場敏が枠を主張してインを確保。それでも西島とともに深い起こしは免れず、西島は80メートル近くからの起こしとなった。3コースを選択した2号艇の宇佐見淳の起こし位置はターンマークをやや過ぎた辺り。3号艇の池田浩二が4カドに引いて、4号艇の林美憲が5コース。5号艇の松田憲幸が大外発進となり、進入隊形は16・2・345の2対1対3でスタートした。
出足と行き足の良さを発揮した大場が先マイ態勢も、助走距離を長く取った宇佐見がスリットを過ぎてから勢い良く飛び出し、2コース西島のヘコミに乗じて大場を叩いて1Mを先制。立て直した大場が2番手から道中猛チャージを仕掛けてきたが逆転を許さず、宇佐見がそのまま押し切った。1Mまくり差し不発の池田浩の外を回った林が内から伸びた松田を2M先に回して差し返し、その後は池田浩の追い上げを封じて3着を確保した。2連単2-1は1660円で8番人気、3連単2-1-4は7540円で32番人気。
1枠・大場の地元Vを阻んだ宇佐見は、1月多摩川以来となる今年2度目、通算10回目の優勝を飾った。今シリーズは当地前回(昨年11月)と同じ49号機とタッグを組み、前検日から「機力は前回の方が良かった」と調整の日々を送り、3日目には整備も施して最終日はギヤケースの調整に集中。優勝戦進出を決めた3日目11R後では「まだ前回の方がいい。調整すればどの足もきていたし、今回は一長一短っていう感じ。一方が良くなると、もう一方が落ちちゃうので」とバランスを取れないことに不安を抱いていた。それでも「全部の足が良かった前回が優出できなくて、首を傾げ続けている今回は優出でしょ。分からないものですよね」と感慨深げに話す。さらに「優勝戦1号艇で負けた(2着)前々回(昨年8月)は11月よりもっといい足していたけど、あの日は台風の接近で気圧が下がったのに対応できなかった。気象条件に左右されない、いいエンジンにやられましたからね。だから、今回はしっかり回転を合わせていく」と、過去の失敗を糧に納得行くまで調整を続けてきた。談話からは浜名湖で優勝したいという意欲がにじみ出ており、たゆまぬ努力が最良の結果を手繰り寄せたといっていい。
「今後は記念に斡旋されているし、いいレースを見せたい」と意気込む宇佐見。江戸川ダイヤモンドカップ、三国周年の出場が決まっており、今後の活躍が期待される。次走は15日からの「誰が勝っても福岡初優勝!福岡J・アンクラス杯」。今度は博多で頂点を目指す。
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