後藤正宗が伸びの良さをアピール！

「いい！直虎プロジェクト第1回井伊直虎カップ」が開幕した。追い風が強かった前検日とは一転して、初日は穏やかな水面で行われた。連勝を果たしたのは池田浩二と後藤正宗。池田浩は前検日に急遽新ペラ交換となり、「まだ合っていない」と初戦を制した直後も慌しくペラ調整を続行。ドリーム戦はイン速攻で逃げ切り、ペラ調整は順調に進んでいる様だ。

後藤は初戦から力感たっぷりの走りでレースを支配。「行き足に伸びと良くて、1Mまでに余裕があった」は、イン逃げで制した前半戦での談話。後半戦は4カドからスタート後にのぞいて、1Mは艇間を割ってのまくり差し。2Mでは看板モーターのひとつである49号機の宇佐見淳が差し返して肉薄したが、ホームでは後藤がジリジリと引き離して、伸びの良さを改めてアピールした。「ペラが反応しているし、エンジンはいい。あとは乗り心地をしっかりさせたい」と更にパワーアップを目指す。

西島義則は初戦2コースからまくり勝負に出るも、イン小林基樹に抵抗されて6着に大敗。ピットに引き上げるや否や本体点検とペラ調整に着手し、後半のドリーム戦は再び2コースから今度は冷静に差し、2Mでは大場敏をさばいて2着を確保した。「初日はペラの形を4パターン試した。後半戦は行き足、伸びが良かったし、この形がいいと思う」と調整に正解を導き出した。「本体は点検しただけ。4日間だし、ペラで対応する」と方向性も明確にして、諦めず優出を目指す。

その西島が「敏ちゃんはピットアウトしてから出ていかれたね」と大場のピット離れを警戒。その大場は初戦5枠からピットアウトで一気に飛び出し、インを難なく奪って逃走劇を披露した。「バックラッシュを詰めて回転を上げる調整をしてピット離れが良かったし、乗りやすかったですね」と笑顔を見せる。強力なピット離れを武器に2日目も地元水面で大暴れだ。