オール2連対の岡崎恭裕がV戦1枠！

予選最終日は午後になると急激に気温が下がり、10R発売中には雪が舞った。回転が上がるコンディションになり、体感を良くしたのは岡崎恭裕。「行き足が良くて、ターン回りもいい感じでした」と3日目を連勝として、優勝戦の1枠を手にした。岡崎との実力は双璧の峰竜太だが、今節は他より明らかに下がっている足で余裕がない。「1着を取れるか取れないかぐらいは分かる。この足じゃ岡崎くんを倒すのは無理。ドリームでやられてるから、その借りを返したいけど、それは別の機会にとっておきます」とお手上げムードだった。しかし「人気にはなるだろうし、大敗はできない。何とか2等までには入ります。テクで」とベストを尽くす構えだ。

地元総大将の金子良昭は、前検の段階では「今節は器の違う人間がいるから諦めてる」と言いながらも、しっかり優勝戦の2枠に収まった。相変わらず「出足、行き足はいい人と比べると良くない」とも言うが、チャンスゼロではないはず。逆に地元初優出となった吉村誠は「完璧に仕上がりました」と手応えは抜群。「行き足からが強力で、グリップ感、引き波を越える足なんかもいい。完全にエンジンの力を引き出せました」とペラ調整がはまった様子。このまま一気に初優勝まで狙えそうだが、「舞い上がったらいいことがないので。足とスタートは問題ないので、あとはしっかりメンタルの調整だけしていきます」と冷静だった。

初日連勝からのスタートだった長岡良也、畔柳俊吾も貯金を活かしてファイナルにたどり着いた。長岡は「バランスが取れていて、いい人とも一緒ぐらい」と言えば、畔柳も「直線はのぞいていく感じがある」と共に足は上々だ。