白石健が絶好機をゲット！

熊本地震や強風など不穏なムードの日本列島だが、前検日の17日はその強風による交通機関の遅れの影響で福井支部の水上浩充、谷口健一が前検S特訓に間に合わないアクシデントが起きた。全選手がS特訓を終えた後にレース場に到着した両選手はタイム測定のみを行い、その水上がなんと前検一番時計という予想外の展開となった。なお、両者は初日から通常にレースに参加する。

そしてこの日は気圧が著しく低下。台風接近時にも匹敵する983ヘクトパスカルとなり、ほぼ全選手が「回ってない」「重い」の言葉を連発した。前節はGIダイヤモンドカップだったこともあり、記念レーサーが仕上げきったエンジンに乗る選手も多かったが、気象条件の違いもあって前検日は「参考外」と受け止めた方が良さそうだ。

しかしながら、例外もある。嘆く選手達を尻目に、一人だけ目立っていたのが白石健だ。引き当てたエンジンは前節ダイヤモンドカップで石野貴之が乗っていた40号機。圧倒的な機力を誇っていたのは記憶に新しい。S特訓を終えるなり「回転が合ってないけど、いい感触。伸びていく感じがあった」と満足げ。その後はペラ小屋でペラの形を確認し、出てくるなり「自分の形と似てました。前検はこのままで」とひと言。いつもはペラを自分の形に叩き変える白石が「ステイ」ということは、余程いい感触だったに違いない。初日は外枠2走だが軽視は禁物だ。

他では倉尾大介、天野誠、廣瀬将亨が好感触。亀山高雅も好機を引き当てたので注目したい。

エンジンパワーランキング
【上位】
白石健
【中堅】
亀山高雅、廣瀬将亨
【中堅】
水上浩充、三品隆浩、齋藤勇、有田岳、金子建二、吉原聖人、中嶋誠一郎、橋本健造、原田智和、倉尾大介、岡本猛、江野澤秀明、天野誠、岡田憲行、別府昌樹、山本英志、須藤隆雄、谷口健一、深井利寿、宮地博士、山本隆幸、吉田俊彦、平野和明、黒柳浩孝、林祐介、安達裕樹、市川美宏、谷野錬志、椎原健、磯部誠、日笠勝弘、片橋幸貴、澤崎雄哉
【下位】
樫葉次郎、鎌田義、繁野谷圭介、江夏満、花本夏樹、宮地孝四朗、土屋幸宏、染川直哉、吉田裕平、本橋克洋