鈴木成美が唯一の連勝発進！

ヴィーナスシリーズ第1戦・日本トーター杯アタックが開幕した。初日はあいにくに雨模様。終盤になると向かい風が強くなり、コンディションは悪化した。調整の良しあしやスリット隊形が揃わないこともあり、終始混戦が続いた。

その中で唯一連勝を果たしたのは、地元の鈴木成美。好枠2走をものにした形だが、「回転の上がりが気になるし、ペラの微調整でもう少し何とかしたい」と調整途上を示唆。バッチリ合えば連勝を伸ばすことも可能か。

格上では平山智加と魚谷香織が活発な動き。平山は4号艇だった初戦の8Rで強力なピット離れを披露。2コースから差して2M先に回り、出足の良さをアピールした。「前検から何もしてないんですよ」と本人も驚きの表情を見せ、「出足がいいですね」とにっこり。しかし後半12Rのドリーム戦は魚谷香織のまくり差しを許して「足の差を感じました」とトーンダウン。2日目はペラ調整を施しての戦いとなろう。

魚谷は初戦の4Rで圧倒的な人気を得ながらスタートで立ち遅れ、1Mでは中村桃佳の全速ターンに沈められる形で大敗。「スタートで起きてこなかったし、自分の形にたたきます」とペラ調整に没頭。そして、ドリーム戦では展示から鋭い伸びを見せ、実戦では平山を先に回して差し抜ける圧巻の勝利。出足は平山、伸びは魚谷に高い評価が与えられる。

前検で一番時計をマークした豊田結と伊藤玲奈が初戦を快勝。豊田は「展示タイムも良かったし、パワーを感じます」と手応えは上々。伊藤は混戦を制しての白星に「狭い所を入ってこられたし、回った後は舟が返ってくる感じがありましたよ」とターン回りの良さを強調する。いずれも実戦での走りは軽快。今後の活躍が見込める。

エンジンパワーランキング
【上位】
魚谷香織、平山智加、豊田結
【中堅】
山下友貴、篠木亜衣花、森世里、伊藤玲奈、小池礼乃、中村桃佳
【中堅】
野田祥子、西坂香松、長嶋万記、鈴木成美、菅野はやか、平田さやか、加藤綾、西村美智子、木村沙友希、大澤真菜、川野芽唯、矢野真梨菜、守屋美穂、樋口由加里、真子奈津実、中澤宏奈、坂口愛、野田部宏子、千葉真弥、高田ひかる、高橋悠花、出口舞有子
【下位】
金田幸子、廣中智紗衣、喜多那由夏、白石佳江、古川舞、原田佑実、坂咲友理、渡邉優美、米井里実、小野真歩、勝又桜、森田太陽