河合佑樹が逆転で予選首位通過！

初日から得点率トップを快走していた坪井康晴が、最後の最後に崩れる波乱。12Rの1号艇で圧倒的な支持を得てのイン戦は1Mで旋回が流れて3艇の差しを許し、道中も追い上げならず今節初の着外に敗れた。河合佑樹に首位の座を明け渡して今坂勝広と同率で並んだが、1着本数の差で2位に踏ん張った。「1Mは落としすぎて失敗しました」と反省も、「変わらず行き足や伸びはトップ級で、出足や回り足は悪くない。欲を言えばキリがないけど、現状を維持したい」と、仕上がりには納得。準優勝戦はピット離れが強力な堤昇と対戦するが、「(ピット離れは)大丈夫だし、まくられないスタートを行きたい」とイン逃げでの優出を誓う。

土壇場で予選トップ通過となった河合は「堤さんは何位(で予選通過)ですか？」と逆取材。それだけ堤のピット離れは脅威であることを再認識させられたが、幸いにも直接対決は回避。「行き足が良くてスタートしやすいけど、回ってからの押しが来たり来なかったりで不安定。それに、いい人相手ではパンチ力がない」と、機力は劣勢傾向。インから先に回れれば何とか…という足色だけに、とにかく準優を1着で突破して最終日も白いカポックを身にまといたいところか。

ピットで評判といえば、堤のピット離れだけではない。伸びなら重野哲之もトップクラスだ。7Rでは坪井との伸び勝負となったが、坪井の先行を許してイン服部剛に立て直されての3着。課題としていたターン回りは改善されておらず、「そこを求めて調整したんですけどね。どうやってもこないので、伸び一本で行きます」と、特長をさらに強化して準優に挑む。「僕は4位ですか。で、3位は今坂(勝広)さんですね」と自ら番組を構成し、「よし」と一言。この2文字に1Mの展開が見えてきた。というのも、今坂は「色々やってるけど、特長が出てこなくて足は劣勢です。予選はしのげたけど、準優ではそうはいかないでしょう」と厳しい表情を浮かべていたためだ。重野は自慢の伸びで今坂の上を握って攻める公算が大きい。となれば、波乱の決着が濃厚か。

準優組では出足で高塚清一、服部、芹澤克彦、伸びで谷野錬志、笠原亮、石田章央、大場敏が好気配。一方、横澤剛治、深谷知博はパワーに乏しく、直前気配に注目したい。

エンジンパワーランキング
【Sクラス】(超抜級)
坪井康晴、重野哲之、吉村誠
【Aクラス】(上位級)
高塚清一、金子良昭、堤昇、石田章央、笠原亮、山田雄太、谷野錬志、河合佑樹
【Bクラス】(中堅級)
松瀬弘美、大場敏、後藤孝義、黒田誠司、伊達正利、今坂勝広、川合理司、横澤剛治、後藤正宗、芹澤克彦、野末智一、松下一也、三浦永理、藤田竜弘、市川美宏、鈴木成美、喜多那由夏、木村沙友希、服部剛、深谷知博、土屋実沙希、齋藤達希、鈴木諒祐
【Cクラス】(下位級)
渡邊哲也、長野道臣、幸田智裕、大橋純一郎、長嶋万記、加藤翔、藤田靖弘、千葉真弥、金子萌、鈴木秀茉
【Dクラス】(ワースト級)
定野久恵、庄司孝輔