ボートレース浜名湖

浜名湖

笠原亮が完調宣言!

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「湖西市長杯争奪戦 黒潮杯」は5日目を終了。中盤まで雨が降り、序盤は天気が回復したのは初日と同様の気象条件。前半レースでは「回転が上がらない」との声が多数聞かれたが、準優進出者の多数はしっかり準優まで調整を合わせてきた。

16日のニュースで取り上げた通り、準優10Rの重野哲之はやはり「まくるつもりだった」と。しかし、実戦では今坂勝広を出し抜くスタートを決められず、スリットを過ぎてからのぞいていったものの、1Mは差しを選択。その外から笠原亮が鋭く差し、今坂には立て直されて3着に敗れた。「コンマ10を目標に行ったが、勘とズレがありました。それが敗因」と、スタート失敗を悔やむ。「伸びはいいので、この足を生かしたい」と、最終日は連勝を狙う。

1着で優出を決めた笠原は、「これが今年4回目の地元戦だけど、今回が一番いい足しています」と、優出2着の周年記念よりも仕上がりに胸を張る。振り返れば周年では「スタートが決まらないし、行き足が良くない」と言っていた。今回は展示からスリットでの気配を見せており、「周年でなかった行き足がいい」と。さらに「全部の足がいいのであとは選手の問題。レースに集中します」と、完調宣言。持ち味のスピードターンで展開を切り裂くシーンが多く見られただけに、チャンスは十分ある。今坂は1号艇で敗れた悔しさもあり、「足はたりません」と表情は晴れず…。「ペラ調整を続けても特長が出てこない。とにかく行き足が欲しい」と、持ち前のスタート力を発揮するには更なる上積みが必要。「ビシッとスタート行きたいです」と、見せ場を必ず作ってみせる。

11Rは節一パワーの坪井康晴とピット離れ抜群の堤昇が対決。これに山田雄太深谷知博がスピードで迫る。ピットアウトでは堤が出ていき2枠の山田を押さえ込んでインを狙ったが、坪井のピット離れも良く、坪井が枠を主張。堤は2コースに陣取りスタート。坪井が先マイし、堤は差し損ねて山田と深谷が台頭。坪井の逃げが決まったが、2着争いは大激戦。出足で深谷、伸びで山田が抜きつ抜かれつの攻防を演じ、最後は深谷に軍配が上がった。

坪井は「ピット離れは自分のもいいですからね。行き足から伸びは変わらずトップ級。ターン回りは無難な感じですけど、微調整で行きます」と、節一のパワーをキープ。深谷は「5日目はチルトマイナスでターン回りを求めた。出足、行き足が良くなってるし、ターン回りも問題ないです」と、調整に正解を導き出した。

そして12R。勝てば優勝戦1号艇となる河合佑樹に人気が集まったが、波乱の決着に…。スタートで金子良昭谷野錬志に出し抜かれる形となり、無理に先マイするも、金子良と大場敏の差しを許してバック3番手。2M勝負に出て金子良を一旦はかわしたが、2周1Mで金子良に内から合わせられて後退し、そのまま3着。「レース前から足に不安があった。準優では足の差を感じました」と悔しさを胸の内にしまいながら、冷静に努めた。

金子良は一番差しから先行するも、2Mでは大場に逆転を許していた。大場の絶妙なターンに翻弄されてしまったが、2着を確保。「このエンジンは直線型。回ってからの二の足がない」とターン回りに敗因を求める。「セッティングはこのままで、ペラ調整する」と、バランス良く仕上げて挑む。大場も「伸び型ですね」と直線の良さをアピール。「2日目は回転が合って出足も良かったが、それ以降は合わずにターン回りが良くない。揉まれるとよくないかも」と調整の必要性を訴える。

静岡を代表する実力者がそろった頂上決戦。快速の坪井が1枠で人気を集めそうだが、5枠金子良の前付けもあり、見ごたえのあるレースが展開されるだろう。

エンジンパワーランキング
【Sクラス】(超抜級)
坪井康晴、重野哲之、笠原亮
【Aクラス】(上位級)
高塚清一、金子良昭、大場敏、堤昇、山田雄太、吉村誠
【Bクラス】(中堅級)
渡邊哲也、松瀬弘美、後藤孝義、黒田誠司、伊達正利、今坂勝広、石田章央、川合理司、横澤剛治、芹澤克彦、野末智一、松下一也、藤田竜弘、市川美宏、鈴木成美、木村沙友希、谷野錬志、服部剛、河合佑樹、深谷知博、土屋実沙希、鈴木諒祐
【Cクラス】(下位級)
長野道臣、後藤正宗、幸田智裕、大橋純一郎、長嶋万記、加藤翔、藤田靖弘、齋藤達希、千葉真弥、鈴木秀茉
【Dクラス】(ワースト級)
定野久恵、庄司孝輔、金子萌