井手良太が初優出へ意欲！

A級勢がポイントを荒稼ぎして、ボーダーは6．33の高水準に。それでもB級からは井手良太、田中孝明、大井崇夫、野中義生、伊達正利、早川尚人が準優進出。いずれも機力のアドバンテージを生かして、予選道中は見せ場を作った。

中でも野中と井手は伸び、大井と田中は回り足の良さをアピール。野中は「25号機の評判を聞いてから、初日の足が全然良くなくてどうなることかと思っていた。でも重さが取れた3日目からは行き足が良くなって、パワーには納得」と胸を張る。4日目4Rではスリットで他艇を置き去りにしての先まくり。河上哲也のまくり差しを許したが、2着として早々と予選突破を決めた。「準優に乗れたから、オレの役目は終わったよ」と冗談まじりに笑った野中だが、それでもすぐに表情が引き締まったのは、現状に満足していない証。もちろん目指すは優出だ。

井手は「更に1段階足が良くなった感じ。行き足の延長で伸びも良くなっていますよ」とパワーアップに笑顔が弾ける。「まだ優出したことがないんで、この足なら頑張りたい」と意欲はたっぷりだ。ベテランの大井は「変わらずターン回りがいいね。後ろから抜かれないかと気が抜けなかったけど、いい足してますよ」と。A1宇佐見淳の追い上げをしのいだだけに、表情は終始明るかった。

田中は「ずっと自分の乗り心地を求めてペラを調整。今はいい方にきています」と満足げ。「自分はスタート攻めてまくるようなタイプじゃないんで、自分好みの足になっています」と。後半11Rでは2M全速で山下和彦と花田和明を瞬時にかわしてスピードの違いを見せ付けており、ターンのスムーズさは今節一番ともいえる。

準優好枠に陣取るA級勢では、堤昇と山田雄太の地元勢に、三角哲男の足が上々。堤は変わらずピット離れが強力。「それにターン回りが良かったし、出足含めて納得」と仕上がりは万全。山田雄は「3日目から足落ちしていた」と前半レース後に調整に没頭。後半はイン速攻で今節3勝目を挙げ、「伸び返したし、行き足がいい」と復調を示唆した。予選オール2連対で堂々の予選トップ通過を果たした三角は「行き足から伸びは納得のレベル」と、持ち味を生かせるデキはキープ。しかし「かかりが浅かったし、堤選手に差されたからターン回りをしっかりさせたい」と、初日から訴えている症状は改善できていない。

エンジンパワーランキング
【上位】
野中義生、堤昇、山田雄太、田中孝明
【中堅】
三角哲男、村岡賢人、早川尚人、大平誉史明、是澤孝宏、山下和彦
【中堅】
守田俊介、浦田晃嗣、野村誠、宇佐見淳、福田雅一、小澤和也、赤坂俊輔、河原順一、花田和明、河上哲也、友永明夫
【ちょっと不満】
山田豊、原義昭、上平真二、飯山晃三、平田忠則、宮野仁
【厳しそう】
多田有佑、渡邊裕貴、松下知幸、大久保信一郎、今村賢二郎、木山和幸