浜名湖
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堤昇が強烈なピット離れを披露!
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晴天の下、南よりの風が吹き、ダッシュ艇にもチャンスある水面状況となった2日目。逃げの決まり手は4本と、当地としては少なめの印象だ。貴重な逃走劇の主役を演じたのは、堤昇と山田雄太の地元勢に、ベテラン大井崇夫と当地巧者の守田俊介。特に地元両者はパワーの違いを見せつけた。
堤は外枠のハンデを克服する強烈なピット離れを披露。前半1Rでは山田豊のまくり差しを許しながらも、バックで外伸びして2M先取り。後半はワープしたかのような、別次元の速さで楽にインを奪った。まくり差した守田と2Mで競る形となって野村誠の逆転を許したが、道中は猛烈な追い上げで2着を確保。当地前回戦は凡機に苦戦した分、余計に強さが際立った。堤は「いつも以上にコースが取れる」と笑顔が弾けた。「全体に中堅上位ある」と控えめながらも、ピットでは「堤さんが出てる」と注目の的。もしかすると今節はすべてインコースから、となっても不思議ない。
一方、山田雄は伸びが強力。「自分の形に叩くと、自然と伸びがつく」というのが、近況好調の要因。今節も低勝率機ながら初戦から伸びの良さをアピールし、「放ってもすぐついてくる」と手前の部分もしっかりしている。後半10Rは3コースから1Mまくり差せず後手に回ったが、道中は「ターン回りは上位」と豪語していた村岡賢人を競り落として3着を確保。「村岡選手よりも強めでしたね」と山田雄。堤とは最大の武器は違えど、トータルで見れば両者が機力上位といっていい。
大井は、固定のインから井手良太の大外まくりを受け止めて逃走。「初日に試したチルト0.5度が試運転で良かったんだけど、その感触を踏まえれば、マイナスに下げたら回転を上げる調整をすればいいんだなと、調整の方向が分かった」と。中堅上位は十分ありそうな雰囲気だ。
守田は前半戦でチルト0度を選択。前述の通り、堤にピット離れからやられて進入は枠より外になってしまった。しかし「ターンの立ち上がりは良くなったが、堤さんの方が足が良かったし、チルトは下げます」と手応えはあった様子。後半12Rは有言実行、チルトマイナスにして力強く逃げ切った。「直線は悪くないですからね」と足に悲観はせず、巻き返しを誓う。
三角哲男は前半まくり快勝も、後半は是澤孝宏のまくり差しを許して連勝は3でストップ。「ターン回りがきてないのが分かった」と課題は明確。「ペラを少しずつ調整していきます」と焦りはない。
是澤は「伸びはいい人にやられるけど、ターン回りがしっかりしています」と。振り返れば、今年2月の当地前回戦でも「伸びは良くないけど、ターン回りがいいので戦える 」と言っていただけに、出力低減機に移行しても持ち味を生かせる足に仕上がっているようだ。
なお、富永正人は病気のため途中帰郷となった。
エンジンパワーランキング
【上位】
田中孝明、野中義生、堤昇、山田雄太
【中堅】
村岡賢人、三角哲男、守田俊介、大平誉史明、是澤孝宏、山下和彦
【中堅】
浦田晃嗣、上平真二、野村誠、宇佐見淳、福田雅一、小澤和也、赤坂俊輔、早川尚人、河原順一
【ちょっと不満】
飯山晃三、平田忠則、山田豊、中里昌志、多田有佑、宮野仁、花田和明、渡邊裕貴、原義昭
【厳しそう】
松下知幸、大久保信一郎、今村賢二郎