大橋純一郎が地元初Vへ王手!

「日本モーターボート選手会会長杯」は準優3個レースが行われ、優勝戦メンバーが確定した。

4日目は気温が上昇して、調整の良し悪しが結果に結びついた印象。10Rはインの高濱芳久を別府正幸が5コースからまくり差したが、2Mは高濱が鋭く差して逆転に成功。両者とも課題としていた「旋回後の押し」は、いずれもしっかり仕上げてきた様子。高濱は「出足系は良くなっているし、旋回後の押しはまだいい人がいるので、もっとしっかりさせたい」と。別府は「良かった伸びが落ちてもバランスが取れてきたし、展開を突ける足です」と笑顔を見せる。

11Rは秦英悟に人気が集中したものの、間嶋仁志の前付けで起こし位置は深めとなり、カドから伸びた都築正治にまくられてしまった。秦は「スロー向きの調整をしたけど、良くなかったです」と言葉少な。一方、都築は「伸びがきてバランスが取れてきた。準優が今節で一番いい」と。表情に明暗が分かれた。

都築をまくり差して一旦は先頭に立ったのが岡谷健吾。2Mで都築に差し返され、2着での優出となった。「スリットの行き足が劣勢でしたね。ペラを合わせ切れていなかった」と反省。「時間あるし、全体に底上げして展開を突ける足にしたい」と、こちらは悲願の初Vを目指す。

最終12Rは地元の大橋純一郎がイン逃げに成功。優勝戦の絶好枠を得た。「準優は全然良くなかった。ピット離れがおかしかったし、行き足も落ちていてスタートが分からないまま行った」と表情には焦りも見られたが、「ペラを調整すれば元のいい足に戻るはず。あとはスタートに集中します」と、地元初制覇へまずはペラ調整に専念する。

2コースから差した木山和幸が滝沢芳行の追撃を振り切り、2着を確保した。「今節は乗り心地がいいです。それに行き足がいいからスタートを決めやすい」と。優勝戦は4号艇。カドなら持ち味を存分に生かせる足がある。

エンジンパワーランキング
【上位】
藤山翔大、秦英悟、川名稔、高濱芳久
【中堅】
別府正幸、河合三弘、大橋純一郎、木山和幸、都築正治、中島真二、谷津幸宏、滝沢芳行
【中堅】
中谷朋子、岸本隆、渡邉優美、山口裕二、間嶋仁志、中島浩哉、岡谷健吾、矢橋成介、大石和彦、香月大介、倉持莉々、高山秀雄、犬童千秋、五反田忍
【ちょっと不満】
野澤大二、下河雅史、沖本健二
【厳しそう】
浅野由将、納富一樹