桐生
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鈴木賢一が豪快まくりで今年初V!
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熱戦の5日間シリーズをしめくくったのは桐生巧者・鈴木賢一(43=埼玉)だった。
気温14℃、無風の中で行われた優勝戦は、予想通り進入から激戦となった。準優後から「前付け」の意志表示をしていた5号艇・濱村芳宏、6号艇・清水紀克はピット離れから宣言通り、スロー域をうかがう。1番人気の1号艇・高沖健太はイン死守、2号艇の武田光史も枠を主張した。そして、キーポイントとなったのが3号艇・鈴木だ。展示では3コースを主張したが、本番は濱村、清水を入れて5カドを選択。4号艇・金子拓矢が大外となり、1256/34の並びとなった。
スローの起こしは4艇とも100メートル付近。カドに引いた鈴木の作戦はまんまとハマった。コンマ18~23とやや遅めのSタイミングとなったスロー勢を尻目に、カド鈴木はダッシュに乗せてコンマ10のSを決めた。スリット付近ですでに1艇身のぞいた鈴木は、そのまま内を締めて完璧なまくり一撃を放った。1Mで完全に抜け出した鈴木は後続艇を引き離してVゴール。昨年11月の芦屋以来、通算28回目の優勝を豪快な形で飾った。
2着争いも激戦。絶好の展開に恵まれた金子がバックで追走したが、1周2Mで後方から切り込んできた武田と接触して後退(武田は転覆)。代わって、まくられながらも立て直した高沖が2番手に浮上。3着には濱村が入線した。
桐生にめっぽう強い鈴木は、これで近3年で3回目のV。すでに来期(14年前期)の14期連続A1級も確定している。今月30日~福岡周年、11月9日~宮島周年と続く記念戦線に、最高のリズムで乗り込んでいく。