桐生
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地元の雄・江口晃生が貫禄のV!!
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当地の新プロペラ制度スタートの大会を制したのは、やはりこの男。同制度の提唱者・江口晃生が節一パワー機を味方に通算67回目の優勝を決めた。
桐生ゴールデンウイーク開催「第39回上毛新聞社杯」の優勝戦は6日、気温14℃、追い風1メートルという穏やかな水面で行われた。進入は3対3の枠なり。最終日5Rで飛び出したFの影響だろうか、全艇がコンマ20台より遅いS。そんな中、スリットで若干のぞいたのが④加瀬智宏だ。ヘコみ気味の②山崎智也、③萬正嗣を叩いて一気にまくるかに思われたが、インの江口はやはり伸び返す。1Mでまくり差しに切り替えた④加瀬、その内を鋭く差した②山崎がバックで内から迫ったが、伸びは①江口が一枚も二枚も上。バックの中央で完全に抜け出した①江口は前を締めて2M先取り。そのまま一人旅でVフィニッシュを決めた。
2着には④加瀬、3着には②山崎が入った。抜群の舟足で今シリーズを盛り上げた⑥品川賢次は見せ場をつくれず4着に終わった。
それにしても、今大会は江口のワンマンショーだった。新ペラ制度先行導入となった先月の浜名湖一般戦の経験を存分に活かした。前検日からペラを大叩きする選手を尻目に、まずは新しいペラの特性を活かした乗り方を心がけ、それを体に染み込ませた。弟子の柴田光、毒島誠、進藤侑らと連日のようにレース後に情報交換し、ナカシマのペラを使う選手にも積極的に話しかけて情報を取りいれた。舟足は序盤から他選手を圧倒し、試運転で江口と足合わせした選手は口を揃えて「やられた」と白旗を上げた。準優前には「節一」宣言も飛び出し、最後も自慢の行き足~伸びがうなった。
果たして、次節の当地GI「開設56周年記念・赤城雷神杯」(12日開幕)で、このエンジンを誰が引くのか? もちろん、同大会にも名を連ねる江口の動向は見逃せない。