ボートレース場こそが大人にふさわしい遊び場だ

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マクール創刊30周年おめでとうございます!

ボートレースがここ30年でどう変わったか、それは本誌のイケてる執筆陣が冴えたまとめや分析をたくさん見せてくれると思うので、私は冴えてないことを書きますね。

あのころ野中和夫も中道善博も現役だったとか、3連単はまだ無かったとか、穴を狙う時は5枠の西田靖から買ったとか(いま当時の手帳をひっくり返して懐かしさに痺れています)、思い出話はたくさんある。どれも珠玉の記憶である。ボートレースは変わった。

しかし、30年経っても変わらないものもあるわけで、むしろそちらの方に歳月の重みを感じる。当欄の連載が始まって23年が経過しているが、第1回に書いた自分の意見は今もそのまま、なにも変化していない。

渡邊十絲子

渡邊十絲子(わたなべとしこ)。東京都出身。主婦にして詩人。生涯一競艇客という立場を貫き、問答無用に艇界を斬る気鋭の論客でもある。代表著書は詩を読むための手引書「今を生きるための現代詩」(講談社現代新書)、書評集「新書七十五番勝負」(本の雑誌社)など。