違いがわかる人
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解像度という言葉が比喩的に使われるのをよく聞くようになったのは、近年のことだと思う。たとえば、人気の映画があったとして、その作品の魅力や製作上の技術などをくわしく分析・解説したものを読んだりすると、「解像度が上がった」などと使う。つまり、これまで見えていなかった細部にまでピントが合わせられるようになるため、キャッチできる情報量が増えるということだと思う。これはいまだ流行語の部類かもしれないが、わたしは気に入っている言葉のひとつである。
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渡邊十絲子(わたなべとしこ)。東京都出身。主婦にして詩人。生涯一競艇客という立場を貫き、問答無用に艇界を斬る気鋭の論客でもある。代表著書は詩を読むための手引書「今を生きるための現代詩」(講談社現代新書)、書評集「新書七十五番勝負」(本の雑誌社)など。