2018年(平成30年)賞金王&MVP!峰竜太の大活躍で「峰時代」到来【ボートレースコラム・最終回】
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毒島誠はナイターSG連覇
まず2018年のSG戦線の流れを追ってみよう。クラシック(浜名湖)では井口佳典が勝ってSG6勝目、オールスター(尼崎)は中島孝平が7年半ぶりのSG制覇。グランドチャンピオンは徳山で64年ぶりのSGとして開催され、地元の白井英治が意地を見せて優勝を飾った。続くオーシャンカップ(若松)とメモリアル(丸亀)では毒島誠が連勝。これでナイターSGは4勝となり、ナイター創設期の今垣光太郎に続く「新・夜の艇王」というニックネームもすっかり定着した。
ダービー(蒲郡)は守田俊介、チャレンジカップ(芦屋)は“スピードキング”馬場貴也がSG初制覇。少数支部の滋賀勢が連覇を飾った。
しかしながら、最後のグランプリ(住之江)を制したのは、この年惜敗が続いていた峰竜太だった。史上タイとなる4年連続最高勝率の上に、初の賞金王とMVPも獲得。年間を通しての安定感は群を抜いており、SG獲得はまだ2つながら、「峰時代、到来!」という声まで聞かれるようになった。
大山千広が最優秀新人に
マスターズチャンピオンの出場規程は、前年までは47歳以上だったが、この年の第19回を迎えて「45歳以上」に下降。一気に仲口博崇、田中信一郎、太田和美、馬袋義則らのSGウィナーやGI覇者が多数、新たに参戦してきた。しかし優勝戦に優出してきた45歳勢は野添貴裕ひとりで、優勝したのは48歳の渡邉英児。まだ“先輩”達も強かった。若手で一躍注目を集めたのは大山千広だ。メキメキと地力をアップさせて、ヤングダービー(浜名湖)では男子に混じって優出。レディースチャレンジカップ(芦屋)でも優出と早くも女子強豪の一角に。この年の最優秀新人にも選ばれた。
三国と鳴門はモーニング開催へ
2010年の芦屋を皮切りに、徳山と唐津で開催されてきたモーニング開催だが、18年度から三国と鳴門もほぼ同じ時間帯で開催するようになった。当初は半年ほどの実施だったが、現在はこの5場が通年で実施している。さらに9月には、大村がナイターへ移行した。大村は以前よりナイターの計画があったが、種々の事情により先送りに。しかしネットでの発売が好調で、ナイターへの施設改善も整って、9月から「発祥地ナイター」が開始された。
ナイターになると全国的に、昼間よりインが有利になるという傾向が見られる。それも相まって11月の大村GⅡ「モーターボート誕生祭」では、節間72レース中インが62勝という新記録。初日と5日目はインが全勝した。
この数年で全国24場のタイムスケジュールが大まかに決定し、モーニング場は5場、デイ(昼間)開催は12場、そしてナイター場が7場となり、現在に至っている。
当コラムは、平成の最終年を迎えた今回で終了とさせていただきます。ご愛読、ありがとうございました。
1957年横浜生まれ。物心ついたころからトランプなどでギャンブルに目覚め、20代では公営競技に没入。ボートレース歴も40年近い。初めて行った多摩川ではいきなり5連勝して「オレは天才だ!」と勘違い。 本誌マクールには創刊から携わり、昨年まで約15年編集長をつとめた。趣味の海外旅行でも各国のカジノなどを楽しむ。