伝統の"ミス38位"、あのボディコンの秘密に迫る/びわこレディースオールスター
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女子のビッグレースというと、オープニングセレモニーの人気が高い。サービス精神旺盛な女子レーサーの中には、ファンの熱気に応えるべく、ネタを仕込んで臨む選手も少なくない。
今回で8回目を迎えるレディースオールスターは、第1回(宮島)から続くオープニングセレモニーにおける伝統がある。それが「ミス38位」だ。
始まりは静岡支部の木村紗友希。ボディコンを身にまとい、「ミス38位」のたすきをかけて登場した。実はこの衣装、本来の持ち主は"住之江の北川景子"でおなじみの星野あゆみさん。モデル時代に星野さんが着ていた衣装をタンスの奥から引っ張り出して、木村に託したという。
ステージに登場した木村は「腕と勝率はないけど、愛と根性と一芸のあるボートレーサー、ミス38位です」とコメントし、ファンを沸かせた。
第2回(びわこ)は喜多須杏奈(徳島)。「去年の木村さんから衣装を引き継ぎました。でも本当は繰り上がりで37位です!」
第3回(児島)は深尾巴恵(群馬)。「1年間38位になるために一生懸命走ってきました。38位になれて本当に光栄です」
第4回(鳴門)は岩崎芳美(徳島)と土屋実沙希(静岡)がリレーでボディコンを着た。これは繰り上がりが発生したためで、セレモニーでは先に岩崎が登場し、「念願の38位、繰り上がりの芳美よ。弱冠47歳、若い子にはない厚化粧と作り笑顔と皮下脂肪で"中年魂"を見せるわ。ラブフォーユー」とコメントすると、爆速で衣装チェンジ。岩崎が脱いだものを土屋が着て登場した。「本当のミス38位です。水面でも魅せます」。
結果的にノリノリで登場しているが、選手間では「38位は嫌!」「ボディコンは着たくない」という声が多いのも事実。
そして第5回(芦屋)でついにその伝統に終止符が打たれた。山下友貴(静岡)はノーマルスタイルで登場し「ミス38位ですが、静岡で始まり、静岡で終わりたいと思います」と宣言。
だが翌年の第6回(桐生)、西岡成美(徳島)の「ミス38位、降臨!」によって復活。続く第7回(蒲郡)は、地元愛知の出口舞有子が38位となり、「みなさんの投票のおかげでこれを着ることができて光栄です。水面で目立てるようにがんばります」とボディコンを着て登場した。
第4回から第6回までは、感染症対策により映像のみでの配信だったが、今年の蒲郡からステージに戻った。びわこでも大いに盛り上がることだろう。38位は誰になり、「ミス38位」の伝統は受け継がれるのか。