9年前の下関マスターズCは大波乱

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西島義則

本日、2日目を終えた下関マスターズチャンピオンだが、進入から激しいレースが多く、道中の接戦も見応えがある。ここ下関でのマスターズCは、2012年以来2回目の開催。前回はデイレースで、ナイターとしては今回が初。そこで9年前のこの大会の流れを振り返ってみよう。

出場選手の年齢は1回から3回までが50歳以上、4回から17回までが48歳以上、19回以降は45歳以上と徐々に出場年齢が下げられ、当時は48歳以上だった。

主な出場選手は、前回覇者の今村豊を筆頭に、大嶋一也、西島義則岡本慎治倉谷和信日高逸子西田靖山室展弘、松野京吾、瀬尾達也など。当時70歳を超えていた加藤峻二も委員会推薦で出場。今も現役の選手は何人もいるが、今回も出場しているのは西島だけというのは、9年前でありながら隔世の感。

また、この直後から現在のプロペラ制度になるため、持ちペラ制度でのビッグレースとしては最後の大会でもあった。

地元で連覇を目指した今村だったが、引いたエンジンにパワーがなく苦しんだ。ドリーム戦では1号艇を手にしたものの、西島の差しに屈し、道中では日高に競り負けた。それでも気持ちで走り、優出までこぎつけたのはさすがだった。

予選トップ通過は山室。3日目に5コースまくり差し、4コースまくりで連勝すると、4日目はイン逃げ快勝。準優もしっかり逃げきり、優勝戦1号艇を獲得。

2号艇には節イチパワーと評判の井川正人、3号艇はスタートの名手・瀬尾達也、4号艇に西島、5号艇に地元の吉本正昭、そして6号艇に今村。

このレース、進入が大波乱。1号艇の山室は西島をけん制するのに、まるで6号艇から回り込むように一気にふかしながら進入した。その際、2マークとの間隔を大きく空けすぎて、西島に内へ入られた。早々に深い2コースになった山室は、回り直して大外へ出た。この一連の動きは、誰もが驚き、不可解とも言えた。