~実況アナの穴目八目~

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田村隆信

令和2年度の日程は残り1週間となりました。現在、SG「第56回ボートレースクラシック」が開催中ですが、以前のBOATRACE福岡のイメージとは違う内寄りの強さを見せつけられると、何となく寂しいと思っているファンは少なくないはずです。

ところで、2年前からモーニングレースに参入したBOATRACE三国とBOATRACE鳴門は、いずれも明日(25日)優勝戦が行われます。三国は安定感を貫いた黒井達矢選手、鳴門は貫禄上位の地元の田村隆信選手が優勝戦の1号艇を手にしました。特に、2年前の大渦大賞以来の地元Vのかかる田村選手にとっては、絶対に優勝したい思いが強い筈です。

先日、久々のGI制覇を果たした三国の北陸艇王決戦の時に、田村選手と話をする機会がありました。今は、新型コロナ感染拡大を防ぐため、私も必要以外のピット取材を控えているのが現状です。田村選手と話をしたのは、昨年6月のオーシャンカップオフィシャルパンフレットでの対談取材以来でした。当然、短い時間での話になりましたが、今年の目標を聞くと、「SGで活躍するよりも、12月の地元BBCトーナメントに出場すること」と答えが返ってきました。

ただ、昨年の田村選手の成績が芳しくなかったため、BBCトーナメントに出場するためには、かなり高いハードルになってきています。エントリーする権利(今年の各SGの選考順位・15位まで)を得ることが出来る可能性はオーシャンカップくらいしかありません。北陸艇王決戦を勝って、現在の選考順位が17位前後にいる田村選手。4月の住之江太閤賞と大村ダイヤモンドカップのどちらかで優勝戦に乗ることは必須条件になってきます。

元々、レースリズムの上がるキッカケを掴むと、一気に好調な走りを見せるのが田村選手の持ち味です。鳴門の優勝戦はもちろん、4月のGI戦線でも枠番に関係なく田村選手を狙い続けることをお奨めします!!

さて、次回のコラムはSG「第56回ボートレースクラシック」の準優勝戦展望をお送りします。

小林習之

1969年滋賀県大津市生まれ。千葉大学法経学部経済学科卒。1991年に三重テレビのアナウンサーとして入社。1年目に、津ボートレース展望番組「津ボートレースアワー(現・ボ〜っト見せちゃいます。津ぅ)」のMCを担当したのがボートレースとの出会い。1994年にフリーアナウンサーに。テレビ埼玉「レースダイジェストBACHプラザ(現・BACHプラザ)」総合司会やBOATRACE戸田の実況が本格的な公営競技アナウンサーのデビュー。ボートレースの師匠は、スポーツ報知若松担当の井上誠之記者(師弟関係は27年)。また、ボートレース以外はオートレース、高校スポーツ(野球・サッカー・ラグビー・春高バレー)、プロ野球、Jリーグ、海外サッカー(オランダ・ポルトガル)などの実況をこれまで担当。2019年1月、BOATRACE三国の正月開催「初夢賞」をもってレース場メイン担当のアナウンサーを引退。現在は、有限会社アップライトの経営者として後進の指導を中心にあたる。