~実況アナの穴目八目~

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喜多須杏奈

準優勝戦は、本命での決着もあれば、3連単60,660円と驚愕の配当が出たりと、見応えあふれる攻防の連続となりました。私は、最後の準優勝戦で喜多須杏奈選手が2着に入り、確定放送を行った後にちょっと気持ちがウルっときてしまいました(涙が出るまではいきませんでしたが)デビューから見続けた喜多須選手が初のGⅡレースの優勝戦を走るさまを実況できる喜びを今は噛みしめています。あとは、選手紹介を盛り上げてもらった岩崎芳美選手と長嶋万記選手が、揃って優勝戦に進出したことも、私は嬉しく思っています。

それでは、今回の「実況アナの穴目八目」のコラムは、GⅡ第4回レディースオールスター優勝戦展望をお送りします。

優勝戦のメンバーは、①小野生奈岩崎芳美長嶋万記④廣中智沙衣⑤喜多須杏奈清水沙樹。地元からは岩崎選手と喜多須選手が優出しただけに、無観客のレースであることは、本当に残念でなりません。

さて、ここまでの戦いぶりを見ていくと、小野選手が優位な立場でレースを運んでいくことはかなりの確率で考えなくてはなりません。準優勝戦も堅実な戦いぶりでしたし、よっぽど水面が荒れるか、強風が吹き荒れない限りは、イン逃げ濃厚と言わざるを得ません。穴党の私も、優勝戦は小野選手が不動の軸としてプッシュします。

そうなると、2着・3着の軸はだれにするかになりますが、ここは67号機のモーターパワーを操る喜多須選手を一押しします。もちろん、地元のレディースオールスターで好結果を残すために頑張ってきたことは言うまでもありませんが、「今年のレディースチャンピオンとヤングダービー出場」という新たな目標を喜多須選手は掲げています。加えて、近況の好調ぶりを見ても、今回の優勝戦で十分戦えるポジションにあると私は思います。

それでは、優勝戦のフォーカスです。1-5=流の8点のみをお奨めします。舟券購入は、電話・インターネット・スマートフォン投票のみになりますが、是非最終日のレースを楽しんで下さい。私も、全国のボートレースファンの心に伝わる実況していきますので、よろしくお願いします。

小林習之

1969年滋賀県大津市生まれ。千葉大学法経学部経済学科卒。1991年に三重テレビのアナウンサーとして入社。1年目に、津ボートレース展望番組「津ボートレースアワー(現・ボ〜っト見せちゃいます。津ぅ)」のMCを担当したのがボートレースとの出会い。1994年にフリーアナウンサーに。テレビ埼玉「レースダイジェストBACHプラザ(現・BACHプラザ)」総合司会やBOATRACE戸田の実況が本格的な公営競技アナウンサーのデビュー。ボートレースの師匠は、スポーツ報知若松担当の井上誠之記者(師弟関係は27年)。また、ボートレース以外はオートレース、高校スポーツ(野球・サッカー・ラグビー・春高バレー)、プロ野球、Jリーグ、海外サッカー(オランダ・ポルトガル)などの実況をこれまで担当。2019年1月、BOATRACE三国の正月開催「初夢賞」をもってレース場メイン担当のアナウンサーを引退。現在は、有限会社アップライトの経営者として後進の指導を中心にあたる。