~実況アナの穴目八目~
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【田村隆信】
久々にBOATRACE鳴門の実況を担当した「GI大渦大賞 開設65周年記念競走」は準優勝戦が終了し、優勝戦に駒を進めた6選手が決まりました。5日目のレース終盤は不安定な向かい風の吹く中、人気を集めていた絶好枠の3選手が気合を籠めた戦いで準優の関門を突破しました。
それでは、今回の「実況アナの穴目八目」は、実況席から見た私・小林アナの大渦大賞優勝戦展望をお送りします。
優勝戦メンバーは、①毒島誠②田村隆信③石野貴之④佐々木康幸⑤徳増秀樹⑥木下翔太。オーシャンカップ・ボートレースメモリアルでSG連覇を果たし、圧巻のレース運びを披露している毒島選手が初の大渦大賞Vに王手をかけることになりました。
これまでの5日間の走りを分析すると、毒島選手の優勝の可能性はかなり高いことを認めざるを得ません。近況の成績や今開催の動きを総合すると、毒島選手に死角がないように見えます。
しかし、明日・最終日は台風25号の影響で、風速が最大10メートル吹くという予報が出ています。そうなると、安定板を装着したりするなど、これまでの条件とは異なってきます。気象条件の変化が、毒島選手以外の選手に優勝のチャンスが出てきたと断言出来ます。
そんな環境の中で、チャンスが拡大したのが悲願の大渦大賞Vに闘志を燃やす地元の田村選手。前回の大渦大賞は3着と、悔しさを味わう結果に…。今回も、同じ2号艇となりましたが、雪辱を果たす絶好の機会を掴みました。強い風と荒れ水面が、田村選手に味方すると私は読みました。
それでは、大渦大賞優勝戦のフォーカスです。ズバリ、2-1-流を本線に、2-3456-流を押さえで挙げておきます。
今から10年前の大渦大賞の優勝戦(55周年)、先行していた松井繁選手を最後の最後まで追いかけ続けた田村選手。僅かの差で2着に敗れたものの、ファンの心にインパクトを与えました。今度は、歓喜の瞬間をファンの前で見せてくれることを期待して、私は優勝戦の実況に臨みます。お時間のあるファンの方は、是非BOATRACE鳴門本場に足を運んで下さい!!
1969年滋賀県大津市生まれ。千葉大学法経学部経済学科卒。1991年に三重テレビのアナウンサーとして入社。1年目に、津ボートレース展望番組「津ボートレースアワー(現・ボ〜っト見せちゃいます。津ぅ)」のMCを担当したのがボートレースとの出会い。1994年にフリーアナウンサーに。テレビ埼玉「レースダイジェストBACHプラザ(現・BACHプラザ)」総合司会やBOATRACE戸田の実況が本格的な公営競技アナウンサーのデビュー。ボートレースの師匠は、スポーツ報知若松担当の井上誠之記者(師弟関係は27年)。また、ボートレース以外はオートレース、高校スポーツ(野球・サッカー・ラグビー・春高バレー)、プロ野球、Jリーグ、海外サッカー(オランダ・ポルトガル)などの実況をこれまで担当。2019年1月、BOATRACE三国の正月開催「初夢賞」をもってレース場メイン担当のアナウンサーを引退。現在は、有限会社アップライトの経営者として後進の指導を中心にあたる。