~実況アナの穴目八目~

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7月1日開幕のBOATRACE三国「マクール杯」は、いよいよ明日(6日)優勝戦が行われます。初日の三国選抜を制し、シリーズリーダーとして引っ張っていた地元の今垣光太郎選手が、予選最終日の8レースでまさかのフライング…。しかも、プラスコンマ06のスリットオーバーのため、即日帰郷と大波乱の結末になり、シリーズの主役は得点率2位につけていた白井英治選手にバトンタッチされました。

それでは、前回のコラムでお伝えした通り、今回は三国のマクール杯の優勝戦展望をお送りします。

優勝戦メンバーは、①白井英治渡邊雄一郎中島孝平小坂尚哉久田敏之窪田好弘。今垣選手の戦線離脱があっても、三国選抜組から4人がファイナルに駒を進め、地力のある選手が順当に勝ち上がる結果となりました。

しかし、機力面で一番光るのは、準優までオール3連対をキープした6号艇・窪田選手と断言できます。準優勝戦(12レース)も、山口高志選手と早川尚人選手との激闘をパワーでねじ伏せ、さらに先頭の白井選手との差を詰めたシーンを見る限り、万全の態勢で優勝戦に臨むことになることは間違いありません。

さらに、6号艇なので、窪田選手のスタート展示の動向を必ずチェックする必要があります。当然、思い切ってコース取りで動く可能性も十分あります。枠なり進入という予想と、162/345・126/345・1236/45という4パターンの予想を頭に置いて下さい。

さて、狙い目ですが、枠番と機力面を総合評価して、1=2-456の6点とします。間違いなく、123や132が人気になることは間違いありませんが、今シリーズの中島選手のリズムは決して良くありません。機歴のあまりよくない59号機であることと、スタートでもスリット近辺で躊躇する場面がマイナス要素になっています。内心は「中島選手から!!」と言いたいのですが、今回は複雑な気持ちで私は実況席に座ることになりそうです。

明日のマクール杯の優勝戦は、誰が笑顔で先頭のゴールを駆け抜けるのか!?是非、BOATRACE三国「マクール杯」最終日のレースに注目して下さい!!

小林習之

1969年滋賀県大津市生まれ。千葉大学法経学部経済学科卒。1991年に三重テレビのアナウンサーとして入社。1年目に、津ボートレース展望番組「津ボートレースアワー(現・ボ〜っト見せちゃいます。津ぅ)」のMCを担当したのがボートレースとの出会い。1994年にフリーアナウンサーに。テレビ埼玉「レースダイジェストBACHプラザ(現・BACHプラザ)」総合司会やBOATRACE戸田の実況が本格的な公営競技アナウンサーのデビュー。ボートレースの師匠は、スポーツ報知若松担当の井上誠之記者(師弟関係は27年)。また、ボートレース以外はオートレース、高校スポーツ(野球・サッカー・ラグビー・春高バレー)、プロ野球、Jリーグ、海外サッカー(オランダ・ポルトガル)などの実況をこれまで担当。2019年1月、BOATRACE三国の正月開催「初夢賞」をもってレース場メイン担当のアナウンサーを引退。現在は、有限会社アップライトの経営者として後進の指導を中心にあたる。