~実況アナの穴目八目~

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女子レーサーのファン投票上位の選手が集まった新設レース「GⅡ第1回レディースオールスター」は、ついに優勝戦に駒を進めた6選手が決まりました。

エースモーター「11号機」を操り、シリーズを牽引していた長嶋万記選手が、まさかの優出漏れをする波乱もありましたが…。それでも、実力派が揃ったファイナルメンバーとなりました。

それでは、3月最初の小林アナの優勝戦展望をお送りします。

優勝戦メンバーは、①山川美由紀松本晶恵海野ゆかり細川裕子今井美亜香川素子。はっきり言いまして、優勝争いは準優1着組の3選手の激突になると見ています。

山川選手はオール2連対と抜群な成績を残して、予選得点トップで準優勝戦に進出。さらに、準優も人気に応えての勝利を収め、優勝戦の1号艇を手にしました。

ただ、山川選手がこれまで大きなタイトルを掴んだ時というのは、順風満帆であったケースがありません。苦しみに苦しみ抜いて、最後は一心不乱に勝つことのみに全神経集中させた時に、山川選手の本来の爆発力が引き出されています。過去、3度の女子王座(レディースチャンピオン)を振り返ると、全てこのケースに当てはまることは言うまでもない事実です。

そうなると、私の中で山川選手の本命は100%ありません。もちろん、山川選手が1番人気になることは間違いありませんが、ここは穴勝負でいきたいと思います。

山川選手が警戒するケースが2つあります。1つは、クィーンズクライマックスを制した松本選手の絶妙の差し技。もう1つは、地元開催で闘志満々の海野ゆかり選手のまくり攻撃。この2つが、山川選手に対しての大きなプレッシャーになってきます。

私は、松本選手の差しが決まった場合は2-1-流の4点。海野選手のまくりがバチッと決まれば、外の今井選手の好機力を信頼して、3-5=流の8点をフォーカスとして推奨します。

さらに、大穴は海野選手の仕掛けに山川選手が反発した場合、勝負強さがピカ一の今井選手の突き抜けの頭から。5-流-流の20点で手広く狙ってみて下さい。

果たして、誰が初代のレディースオールスター覇者になるのでしょうか!?私は、グランプリ並みのワクワクした気分で優勝戦の熱い戦いを見たいと思います!!

小林習之

1969年滋賀県大津市生まれ。千葉大学法経学部経済学科卒。1991年に三重テレビのアナウンサーとして入社。1年目に、津ボートレース展望番組「津ボートレースアワー(現・ボ〜っト見せちゃいます。津ぅ)」のMCを担当したのがボートレースとの出会い。1994年にフリーアナウンサーに。テレビ埼玉「レースダイジェストBACHプラザ(現・BACHプラザ)」総合司会やBOATRACE戸田の実況が本格的な公営競技アナウンサーのデビュー。ボートレースの師匠は、スポーツ報知若松担当の井上誠之記者(師弟関係は27年)。また、ボートレース以外はオートレース、高校スポーツ(野球・サッカー・ラグビー・春高バレー)、プロ野球、Jリーグ、海外サッカー(オランダ・ポルトガル)などの実況をこれまで担当。2019年1月、BOATRACE三国の正月開催「初夢賞」をもってレース場メイン担当のアナウンサーを引退。現在は、有限会社アップライトの経営者として後進の指導を中心にあたる。