~実況アナの穴目八目~

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昨日に続き、今回も「SG第31回グランプリ/グランプリシリーズ」のレース展望をお送りします。

それにしても、グランプリシリーズで田村隆信選手のフライングには、私も思わずつらい気分になってしまいました。これで、田村選手は来年6月の地元のグランドチャンピオンに出場できなくなってしまいました。ただただ、残念でなりません…。

それでは、気分を切り換えて、グランプリとグランプリシリーズの優勝戦の見解をお送りしていきます。

まず、グランプリシリーズの優勝戦展望です。メンバーは、①今垣光太郎齊藤仁重成一人白井英治石渡鉄兵寺田祥。オール3連対で予選得点トップだった今垣選手が、準優の中では唯一インから逃げての勝利を果たし、優勝戦の1号艇を手にしました。

昨日も書きましたが、今回の今垣選手は一瞬の出足関係とスリット近辺から1マークまでの伸びが、グランプリメンバーの中に入ってもトップクラスの仕上がりを見せています。

進入は、寺田選手の動きが気になるものの、123/456の枠なりか、12346/5になると読みます。おそらく、インから1艇身(コンマ15)のスタートをキチッと決めれば、逃げ切れる可能性は高いと思います。

相手は、準優で鋭いまくり差しを決めた重成選手と破壊力でファンを魅了する白井選手。さらに、全体のバランスがいい寺田選手を絡めて、1-3-246と1-4-236。押さえで、1-6-234。逆転があるなら、準優の再現で重成選手のまくり差しで、3-1-246をお奨めします。

次に、グランプリの優勝戦展望です。メンバーは、①瓜生正義菊地孝平桐生順平石野貴之松井繁辻栄蔵。トライアル2のラストに1号艇を引き、リズムとしていい流れを導いた瓜生選手が、悲願のグランプリVに最も近い位置につきました。

普段の瓜生選手の力ならば、インから先制攻撃で逃げるというレースパターンを作っていくでしょう。ただ、瓜生選手にとって最大の敵は、菊地選手のスタートになるでしょう。トライアル2の2戦目で見せた5コースまくりは、瓜生選手の脳裏に焼き付いている筈です。

瓜生選手にとって、初のグランプリ制覇を成し遂げるためには、ここ1番のスタートを踏み込めるかどうかにかかっています。

瓜生選手が確実に踏み込んでの逃げなら、ここまでのトライアル2のレース内容を振り返ると、相手は菊地選手しかいません。配当面に魅力はありませんが、1-2-流で勝負です。

また、コース取りでも松井選手が5枠なので、動く可能性は十分考えられます。152/346という進入もあり得ますね。そうなると、菊地選手のまくり一撃が高配当好き向けの予想です。

菊地選手から、2-3456-流なら、手広く狙っていけば、人気薄を引き連れての万舟券も夢ではありません。

ボートレース界の頂点を決する戦いを誰が制することになるのか!?是非、緊迫感に包まれた感動の瞬間を見逃さないで下さい!!

小林習之

1969年滋賀県大津市生まれ。千葉大学法経学部経済学科卒。1991年に三重テレビのアナウンサーとして入社。1年目に、津ボートレース展望番組「津ボートレースアワー(現・ボ〜っト見せちゃいます。津ぅ)」のMCを担当したのがボートレースとの出会い。1994年にフリーアナウンサーに。テレビ埼玉「レースダイジェストBACHプラザ(現・BACHプラザ)」総合司会やBOATRACE戸田の実況が本格的な公営競技アナウンサーのデビュー。ボートレースの師匠は、スポーツ報知若松担当の井上誠之記者(師弟関係は27年)。また、ボートレース以外はオートレース、高校スポーツ(野球・サッカー・ラグビー・春高バレー)、プロ野球、Jリーグ、海外サッカー(オランダ・ポルトガル)などの実況をこれまで担当。2019年1月、BOATRACE三国の正月開催「初夢賞」をもってレース場メイン担当のアナウンサーを引退。現在は、有限会社アップライトの経営者として後進の指導を中心にあたる。