~実況アナの穴目八目~

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現在、BOATRACE鳴門では「アペックス杯競走」が開催中で、今節は私・小林アナが実況を担当しています。今回、メーカー機候補の注目モーターが一斉に使用され、オーシャンカップの舟券戦術には絶対に見て欲しいシリーズです。やはり、エース機候補の「12」と「73」は、相変わらずの好パワーを披露しています。オーシャンカップの予習として、是非「アペックス杯競走」での機力評価を見極めて下さい。

ところで、このオーシャンカップ開催4日目(7月16日)に、ボートレーサーを目指す受験生を対象にした募集説明会が開かれます。SG開催中の説明会は初の試みで、当日は、緊迫感あふれるピット見学会や学科・体力の1次模擬試験が体験できるなど、受験に役立つ内容が盛り沢山になっています。

ボートレーサー募集については、中四国地区のレース場では共同で独自のホームページを立ち上げるなど、様々な広報手段を駆使して、ボートレーサーを1人でも多く目指してもらおうという目的で力を入れています。

今では、全国各地で開催されるようになった選手募集説明会ですが…。実は、選手募集に力を入れるようになった発端になったのが、6年前にBOATRACE鳴門でスタートした「金の卵プロジェクト」という企画からでした。

当時、徳島からやまと学校の合格者が何年も出てこないことに加え、施行者の鳴門市もボートレースの経営面で一番苦しい状況でした。窮地に陥った中、何とか苦境から脱却したいという互いの思いが合致し、施行者と選手募集を担当している競走会のスタッフがタッグを組んで、試験に合格する心構えや、筆記・体力の模擬テストなどを行なって、本番さながらの空気を経験させることを目的としました。

一番最初が110期でしたが、この時は徳島支部から3人が合格し、やまと学校に入学を果たしました。それが、水原慎選手、河野大選手、そしてこの期のやまとチャンプになった喜多須杏奈選手です。今では、この「金の卵プロジェクト」の成功が、中四国地区でのボートレーサー募集に力を入れることになった要因になります。

7月16日の説明会は、徳島と高知の2県在住者(Uターン希望者もOK)が対象ですが、SG開催中での説明会というのは滅多にないことです。是非、夢を持って興味のある方は参加することをお薦めします。

なお、締め切りは7月10日(日)となっています。詳細を知りたい方は、一般財団法人日本モーターボート競走会中四国支局(TEL:086-441-3183)までお問い合わせください。

小林習之

1969年滋賀県大津市生まれ。千葉大学法経学部経済学科卒。1991年に三重テレビのアナウンサーとして入社。1年目に、津ボートレース展望番組「津ボートレースアワー(現・ボ〜っト見せちゃいます。津ぅ)」のMCを担当したのがボートレースとの出会い。1994年にフリーアナウンサーに。テレビ埼玉「レースダイジェストBACHプラザ(現・BACHプラザ)」総合司会やBOATRACE戸田の実況が本格的な公営競技アナウンサーのデビュー。ボートレースの師匠は、スポーツ報知若松担当の井上誠之記者(師弟関係は27年)。また、ボートレース以外はオートレース、高校スポーツ(野球・サッカー・ラグビー・春高バレー)、プロ野球、Jリーグ、海外サッカー(オランダ・ポルトガル)などの実況をこれまで担当。2019年1月、BOATRACE三国の正月開催「初夢賞」をもってレース場メイン担当のアナウンサーを引退。現在は、有限会社アップライトの経営者として後進の指導を中心にあたる。