~実況アナの穴目八目~

{{ good_count }}

この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。

3年ぶりにBOATARCE鳴門で「GI大渦大賞」が開催され、いよいよ明日は雌雄を決する優勝戦が行われます。私も、選手紹介やメインのレース実況を担当するなど、久々に慌ただしい日々を経験しました。

そこで、今回のコラムは私・小林アナの「GI大渦大賞」優勝戦の展望をお送りします。

優勝戦メンバーは、①菊地孝平篠崎元志吉田俊彦新田雄史白井英治山崎裕司となりました。予選・準優勝戦を通して、全てゼロ台のスタートを決めた菊地選手の凄さと、エース機候補ナンバー1の威力を見せ続けた篠崎選手、この両者の一騎打ちと予想するファンは多い筈です。

ただ、菊地選手のモーター評価という部分では、やや疑問符がつきます。それは、予選ラストで6着になったレースです。道中で競り続けながら、最後に後方に下がった内容を分析すると、「抜群の機力を誇る篠崎選手を抑えきれるかどうか?」という点では、私は五分五分の確率と見ています。

前回のコラムで、エース機候補になる1つとして、「73号機」を挙げていました。そのモーターを篠崎選手が手にしたと聞いたとき、必ずシリーズリーダーになると確信し、優勝戦に駒を進めたら、必ず舟券の軸に推奨すると決めていました。

菊地選手がインからどんなに早いスタートを決めても、篠崎選手が自在に攻めて、最初のバックストレッチで主導権争いの中心になると読みました。差せば、狙い目は2-1-流。スリットから一気にまくっていけば、篠崎選手から外の選手の絡みで勝負です。その1番手は、巧妙な差しが身上の新田選手。2-4-流を本線に推奨します。

小林習之

1969年滋賀県大津市生まれ。千葉大学法経学部経済学科卒。1991年に三重テレビのアナウンサーとして入社。1年目に、津ボートレース展望番組「津ボートレースアワー(現・ボ〜っト見せちゃいます。津ぅ)」のMCを担当したのがボートレースとの出会い。1994年にフリーアナウンサーに。テレビ埼玉「レースダイジェストBACHプラザ(現・BACHプラザ)」総合司会やBOATRACE戸田の実況が本格的な公営競技アナウンサーのデビュー。ボートレースの師匠は、スポーツ報知若松担当の井上誠之記者(師弟関係は27年)。また、ボートレース以外はオートレース、高校スポーツ(野球・サッカー・ラグビー・春高バレー)、プロ野球、Jリーグ、海外サッカー(オランダ・ポルトガル)などの実況をこれまで担当。2019年1月、BOATRACE三国の正月開催「初夢賞」をもってレース場メイン担当のアナウンサーを引退。現在は、有限会社アップライトの経営者として後進の指導を中心にあたる。