~実況アナの穴目八目~

{{ good_count }}

この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。

平山智加

今日は、BOATRACE三国のオフィシャルFacebookの更新業務があったので、撮影を兼ねて「ヴィーナスシリーズ第8戦」を生で観てきました。

優勝を飾ったのは、2コースからシャープな差しを決めた平山智加選手。何と、昨年10月の地元・丸亀のヴィーナスシリーズ以来、久しぶりの歓喜のVとなりました。4年連続のクィーンズクライマックス出場を叶えるためには、「GⅡレディースチャンレンジカップ」で優勝しかない状況に変わりはありませんが、リズムをいい方向に転換できるキッカケになったことは間違いありません。

今年の平山選手は、自身が過去に記憶がないくらい、自分のペースに乗れない状況が続きました。近況でも、津と下関のオールレディースと桐生のW優勝戦で、ファイナルの絶好枠で1番人気に推されても、期待に応えられないレースが目立ちました。

ウイニングランを終えた後、「優勝戦は、うまくサイドがかかって、鋭く差さりましたね。シリーズを通して、モーターの仕上がりは良かったけれど、大事なところでいいレースをすることが出来ました。この優勝を弾みにして、次のレディースチャレンジカップに臨みたい」とコメントした平山選手。1年1ヶ月ぶりの優勝を手にした喜びと共に、ホッとした表情を見せたのが印象的でした。

さて、レディースチャレンジカップの舞台はBOATRACE芦屋。平山選手にとって、あの2代目のクィーンズクライマックス(賞金女王決定戦)を勝った、ゲンのいい水面です。さらに、苦しみ続けた末に優勝を飾ると、一気にリズムアップしていく実績があります。あの、BOATRACE尼崎「開設60周年記念GI近松賞(現在の尼崎センプルカップ)」を制した時も、なかなか優勝出来ない状態から2節連続Vを飾り、その勢いを加速させてのGI初制覇となりました。

レディースチャレンジカップは、昨年のようなドリームスタートではありません。しかし、平山選手の崖っぷちに追い込まれた時の底力は、女子トップクラスの中でも群を抜く存在です。是非、24日(火)から始まるレディースチャレンジカップで戦う平山選手の動向はしっかりと見逃さないように!!

小林習之

1969年滋賀県大津市生まれ。千葉大学法経学部経済学科卒。1991年に三重テレビのアナウンサーとして入社。1年目に、津ボートレース展望番組「津ボートレースアワー(現・ボ〜っト見せちゃいます。津ぅ)」のMCを担当したのがボートレースとの出会い。1994年にフリーアナウンサーに。テレビ埼玉「レースダイジェストBACHプラザ(現・BACHプラザ)」総合司会やBOATRACE戸田の実況が本格的な公営競技アナウンサーのデビュー。ボートレースの師匠は、スポーツ報知若松担当の井上誠之記者(師弟関係は27年)。また、ボートレース以外はオートレース、高校スポーツ(野球・サッカー・ラグビー・春高バレー)、プロ野球、Jリーグ、海外サッカー(オランダ・ポルトガル)などの実況をこれまで担当。2019年1月、BOATRACE三国の正月開催「初夢賞」をもってレース場メイン担当のアナウンサーを引退。現在は、有限会社アップライトの経営者として後進の指導を中心にあたる。