~実況アナの穴目八目~

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連日熱戦が展開されているBOATRACE蒲郡の「SG第61回ボートレースメモリアル」は、優勝戦に勝ち上がった6選手が決まりました。

優勝戦メンバーは、①峰竜太篠崎元志市橋卓士下條雄太郎中島孝平坪井康晴。そこで、恒例となりました私・小林アナの優勝戦展望をお送りします。

市橋選手と下條選手はSG初優出初優勝を目指しますし、峰選手は悲願のSG初制覇に向けて最大のチャンスを迎えました。

また、篠崎選手の保持しているSGタイトルは3年前のグランプリシリーズのみです。自身にとって、真のSGタイトル奪取に闘志を燃やしていることは間違いありません。

さて、今回の優勝戦のポイントは「スタートの出来」に尽きます。峰選手は、予選最終日がコンマ07、準優勝戦がコンマ03のスタートをいきました。果たして、峰選手が「優勝戦でゼロ台のスタートをいけるかどうか?」については、相当難しいというのが私の見解です。さらに、昨年のヤングダービー優勝戦での勇み足が、峰選手の心理面に相当大きな影響を与えると見ました。

一方で、充実感に満ちたコメントが光ったのは篠崎選手。ここ一番の勝負強さが、今回の優勝戦で発揮される予感がしてなりません。峰選手がスタートで躊躇すれば、篠崎選手が自在に捌くとみて、私は篠崎選手を優勝争いの最有力候補に推奨します。

そして、2着3着争いの軸は坪井選手です。準優勝戦の冷静なハンドルワークは、徐々に坪井選手らしさがにじみ出てきています。配当面ということだけでなく、シリーズの流れが坪井選手に向いてきているように感じます。

私のお薦めの狙い目は、2-6=流の8点です(2-1-6は配当が見込めませんが…)。峰選手の頭を外して、今年のSG優勝戦初の万舟券が飛び出して欲しいですね。

もし、「峰が人気通りに逃げるから、穴予想されてもな~」と思うファンの方でも、大外想定の坪井選手絡みは一考して下さい。

最後に、福井支部から中島選手、徳島支部から市橋選手が優勝戦に駒を進めました。私個人の思いとしては、実況を担当しているレース場出身の2選手がベストの力を出し切ってくれることを願って、ボートレースメモリアルの優勝戦を楽しみます。

小林習之

1969年滋賀県大津市生まれ。千葉大学法経学部経済学科卒。1991年に三重テレビのアナウンサーとして入社。1年目に、津ボートレース展望番組「津ボートレースアワー(現・ボ〜っト見せちゃいます。津ぅ)」のMCを担当したのがボートレースとの出会い。1994年にフリーアナウンサーに。テレビ埼玉「レースダイジェストBACHプラザ(現・BACHプラザ)」総合司会やBOATRACE戸田の実況が本格的な公営競技アナウンサーのデビュー。ボートレースの師匠は、スポーツ報知若松担当の井上誠之記者(師弟関係は27年)。また、ボートレース以外はオートレース、高校スポーツ(野球・サッカー・ラグビー・春高バレー)、プロ野球、Jリーグ、海外サッカー(オランダ・ポルトガル)などの実況をこれまで担当。2019年1月、BOATRACE三国の正月開催「初夢賞」をもってレース場メイン担当のアナウンサーを引退。現在は、有限会社アップライトの経営者として後進の指導を中心にあたる。