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ついに、師走の大一番「SG第29回グランプリ」の決定戦に駒を進めた6選手が決定しました。トライアル2ndステージを抜群のパワーをアピールし、3連勝で勝ち上がった白井英治選手が決定戦の1号艇。「第29代賞金王をパーフェクトで掴みとれるか!?」に大きな注目を集めることになりました。
ただ、今回の賞金王開催が平和島であることと、負けなしでトライアル2ndステージをクリアしたことが、「1番人気になるだろう白井選手は危いな…」という雰囲気を感じます。
まず、平和島での過去2度の賞金王決定戦は、すでに引退されている松田雅文さんが2コースから差し(第6回)、市川哲也選手が3コースからまくり(第15回)と、人気選手が敗れる波乱の結果となっています。配当も、当時2連単しかなかった第6回は30番人気の7,490円、第15回は3連単万舟券(58番人気・10,850円)と、穴党ファンが喜ぶ結果になっています。
次に、パーフェクトで決定戦の1号艇に座る頃です。これまで、完全Vで賞金王になったのは、トライアル2日制だった第7回のモンスターの異名でボートレース界の記録を数多く残した、こちらもすでに引退されている野中和夫さん。ただ、この時も西田靖選手に差しで肉迫され、1周2マークでさばいでVをもぎ取っていて、決して楽でない戦いだったことを私は覚えています。
加えて、これまで私の見た白井選手の1号艇は「圧勝するか」、「意外なもろさを見せるか」という、両極端な結果が出ているイメージがあります。トライアル2ndであまりにも強さを見せ過ぎているので、人気がかぶればかぶるほど、穴党ファンにとってワクワクする展開になるような気がして、仕方がありません。
そこで、私の見解ですが!! 狙うは、カドの想定となる4号艇・菊地孝平選手。今年はSGレースV2と、グランプリ出場権争いのトップに立ち続けました。さらに、トライアル2nd未勝利の5号艇・石野貴之選手と6号艇・茅原悠紀選手の存在も気になってしまいます。特に、今節1着のない石野選手には特注印をつけたいです。
狙い目は、④⑤⑥-④⑤⑥-流しで(24点)。思い切った穴配当をお奨めします。また、本命ファンで白井選手の頭で勝負するなら、人気薄(石野選手or茅原選手)を2、3着の軸にするのが賢明です。
最後に、賞金王シリーズ優勝戦の狙い目を。予選得点トップの平本真之選手が2着になった瞬間、軸は決まりました。平本選手の頭で、相手は70号機の桐生順平選手と地元の濱野谷憲吾選手。④-②⑥-流し、④-流し-②⑥です。
今年のグランプリは、誰が笑顔で表彰台に上ることになるか!? 現場には行けませんが、私も頂上決戦をTVで見ながら満喫したいと思います!!
1969年滋賀県大津市生まれ。千葉大学法経学部経済学科卒。1991年に三重テレビのアナウンサーとして入社。1年目に、津ボートレース展望番組「津ボートレースアワー(現・ボ〜っト見せちゃいます。津ぅ)」のMCを担当したのがボートレースとの出会い。1994年にフリーアナウンサーに。テレビ埼玉「レースダイジェストBACHプラザ(現・BACHプラザ)」総合司会やBOATRACE戸田の実況が本格的な公営競技アナウンサーのデビュー。ボートレースの師匠は、スポーツ報知若松担当の井上誠之記者(師弟関係は27年)。また、ボートレース以外はオートレース、高校スポーツ(野球・サッカー・ラグビー・春高バレー)、プロ野球、Jリーグ、海外サッカー(オランダ・ポルトガル)などの実況をこれまで担当。2019年1月、BOATRACE三国の正月開催「初夢賞」をもってレース場メイン担当のアナウンサーを引退。現在は、有限会社アップライトの経営者として後進の指導を中心にあたる。
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