~実況アナの穴目八目~

{{ good_count }}

この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。

来年1月から適用されるランク(A1級~B2級)を決める半年間(5月1日~10月31日)が終わりました。結局、A1級のボーダーが6.23、A2級のボーダーが5.37(ひまひまデータ3参照)となりましたが、今日(10月31日)は様々な勝負模様が見られました。

まず、9年半ぶりにA1級に返り咲いたのが、群馬支部のベテラン・吉田稔選手。今期最後だった丸亀の第5レースでは、カドから仕掛ける大澤大夢選手の仕掛けにのって2着を獲り、厳しいノルマをクリアしました。それにしても、5号艇という不利な条件を克服したレースは見事でした。

さらに、吉田選手より長い10年半ぶりのA1級返り咲きとなったのが、愛知支部・谷本幸司選手。B1級落ちを何度も経験しながら、昨年の後半あたりから徐々にパワーアップ!! 久々の喜びを味わう結果になったことは言うまでもありません。

一方、女子選手に目をむけると、まさかのA1勝負駆けを強いられた大阪支部の鎌倉涼選手。住之江初日のドリーム戦で、絶好枠ながら5着…。そして、予選2日目に回ってきたのが5号艇と3号艇。2走で2着・3着ペースと、絶対に気の緩められない状況に置かれました。

結果は、鎌倉選手がまくり差し2連発を決め、見事に6期連続のA1級を確保しました。きっと、全国の涼ちゃんファンは、ホッと胸をなで下ろしたことでしょう。

ところで、鎌倉選手の2日目1走目・5レースを見て、ビックリしました。何と、鎌倉選手の頭で、3連単は18,830円と万舟券決着。絶好枠に、初のA2級勝負駆けの木村沙友希選手(結果・3着)がいたことや、2着に人気薄の小池礼乃選手だったことが要因になりました。

ただ、鎌倉選手の心理としては、1走目で何としても1着をもぎ取って、後半の勝負駆けを少しでも楽にしたいという思いがあった筈です。また、鎌倉選手の地元水面という優位性が加味されれば、この万舟券はかなり美味しい配当といえます。

期末になって、誰がA1級・A2級・B1級の勝負駆けという情報を掴んでおくと、思いがけない万舟券をピンポイントでゲット出来ることも可能です。「期末の級別の勝負駆け」をチェックして、笑顔で万舟券を狙い撃ち出来ることを、忘れずに覚えておいて下さい!!

小林習之

1969年滋賀県大津市生まれ。千葉大学法経学部経済学科卒。1991年に三重テレビのアナウンサーとして入社。1年目に、津ボートレース展望番組「津ボートレースアワー(現・ボ〜っト見せちゃいます。津ぅ)」のMCを担当したのがボートレースとの出会い。1994年にフリーアナウンサーに。テレビ埼玉「レースダイジェストBACHプラザ(現・BACHプラザ)」総合司会やBOATRACE戸田の実況が本格的な公営競技アナウンサーのデビュー。ボートレースの師匠は、スポーツ報知若松担当の井上誠之記者(師弟関係は27年)。また、ボートレース以外はオートレース、高校スポーツ(野球・サッカー・ラグビー・春高バレー)、プロ野球、Jリーグ、海外サッカー(オランダ・ポルトガル)などの実況をこれまで担当。2019年1月、BOATRACE三国の正月開催「初夢賞」をもってレース場メイン担当のアナウンサーを引退。現在は、有限会社アップライトの経営者として後進の指導を中心にあたる。