~実況アナの穴目八目~

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5月に入り、ボートレース界も「期変わり」となり、選手が新たな気持ちでレースに挑んでいる姿を見ていると、私・小林アナもとてもワクワクした気分になってきます。

ところで、BOATRACE三国の「プレミアムGI 第28回レディースチャンピオン(女子王座決定戦)」の出場権争いも、ついに残り1ヶ月を切りました。昨年の第27回大会(鳴門)に比べると、ボーダーラインが少し低目になりそうな空気になってきました。これは、事故率(0.40)オーバーが確実な選手と、産休やケガで出場できない選手の多いことが原因になっています。

4月30日現在、出場選考順位・52位につけているのが武藤綾子選手の5.32。ただ、ボーダー付近前後の選手を見ると、51位が原田佑実選手の5.45、53位が池田明美選手の5.21となっていて、ボーダー下から逆転で出場権を獲得するのは、かなり厳しい状況となってきています。

一方、GⅢオールレディース競走Vによる優先出場権は残り4枠。ただ、こちらも現状を分析しても、ボーダーライン下から大逆転出場は、確率としてあまり高くありません。

ただ、残り1ヶ月の女子戦の舟券戦術で、注意しなければいけないことがあります。それは、「出場選考期間終盤に、女子戦の準優勝戦・優勝戦で選手責任のスタート事故をすると、レディースチャンピオンの出場権を失う」ことです。

昨年の鳴門第27回大会は、このルールによって、平高奈菜選手と向井美鈴選手が出場権を失いました。したがって、今後のGⅢオールレディース競走の準優勝戦と優勝戦は、シリーズリーダーの1号艇の選手が、スタートで慎重になって、刺激的な高配当が飛び出すことは、十分に考えられます。

「予選道中で主力選手が活躍したから、準優勝戦や優勝戦も人気通りになるだろう」という思い込むことは禁物です。是非、このルールを忘れずに、舟券作戦に取り組んで下さい!!

あと、もう1つあります。出場圏内にいる選手の中で、選考期間の事故率が0.40に近い選手は、評価をワンランク下げるのが賢明です。特にチェックしておきたいのは、徳山GⅢオールレディースを控える香川素子選手(優先出場組)と三国GⅢオールレディースを控える市村沙樹選手(選考順位・37位)です。共に事故率・0.37で、選手責任の転覆などの事故も出来ない状況です。人気になるようなら、思い切って外して高配当を狙うことを推奨します!!

小林習之

1969年滋賀県大津市生まれ。千葉大学法経学部経済学科卒。1991年に三重テレビのアナウンサーとして入社。1年目に、津ボートレース展望番組「津ボートレースアワー(現・ボ〜っト見せちゃいます。津ぅ)」のMCを担当したのがボートレースとの出会い。1994年にフリーアナウンサーに。テレビ埼玉「レースダイジェストBACHプラザ(現・BACHプラザ)」総合司会やBOATRACE戸田の実況が本格的な公営競技アナウンサーのデビュー。ボートレースの師匠は、スポーツ報知若松担当の井上誠之記者(師弟関係は27年)。また、ボートレース以外はオートレース、高校スポーツ(野球・サッカー・ラグビー・春高バレー)、プロ野球、Jリーグ、海外サッカー(オランダ・ポルトガル)などの実況をこれまで担当。2019年1月、BOATRACE三国の正月開催「初夢賞」をもってレース場メイン担当のアナウンサーを引退。現在は、有限会社アップライトの経営者として後進の指導を中心にあたる。