~実況アナの穴目八目~

{{ good_count }}

この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。

いよいよ、15日からBOATRACE唐津で「プレミアムGI第15回マスターズチャンピオン(名人戦)」が始まります。名称はもちろん、勝ち上がり制も準優進出戦が導入されたりと、何かと注目点の多いシリーズとなっています。是非、ボートファンにとって興味を惹く戦いになることを願うばかりです。

ところで、夏に三国で開催される「第28回レディースチャンピオン(女子王座決定戦)」の出場権争いは終盤戦に突入しています。今月10日から始まったBOATRACE江戸川の「GⅢオールレディース江戸川女王決定戦」は、優勝戦のメンバーが出揃い、「誰に優先出場パスポートが渡るか!?」と、私はとても楽しみにしています。

そこで、BOATRACE江戸川の準優日に私がピットで取材をして、肌で感じたことを織り交ぜながら、優勝戦の展望を今回はお送りします。

優勝戦のメンバーは、①田口節子、②魚谷香織、③宇野弥生、④海野ゆかり、⑤谷川里江、⑥寺田千恵の全6選手。江戸川初参戦の魚谷選手、15年ぶりの海野選手、10年ぶりの田口選手と江戸川実績に疑問符をつけられたレーサーが、実力をしっかりと発揮して優出したのは、さすがだと感心するばかりでした。

ただ、優勝戦はすんなりといかない空気が漂っています。なぜなら、最終日のレース終盤は追い風が強くなって、江戸川特有の難水面になるという天候が予想されているからです。

12レースの準優で宇野選手が②着だったため、優勝戦の1号艇が転がり込んできた田口選手。しかし、コンディションが安定しない中、優勝に最も近いとは言い切れません。逆に、外のコースからでも十分に優勝が狙える可能性も生まれてきます。

そこで、私が最も注目したいのが、5号艇で乗艇する谷川選手。過去、江戸川でもV実績もあるし、準優勝戦では魚谷選手に内でまくりを合わされた格好になっての3着に終わりましたが、間違いなくスリットからの伸び足はトップ級です。

シリーズ初日の動きを見た時に、私は「香川素子選手か谷川選手が優勝するのではないか?」と感じていました。但し、優勝戦のスタート展示で、水面コンディションをチェックするというのが条件ですが…。

ズバリ、私の狙い目は谷川選手の頭から20点。⑤-流し-流しです。的中すれば、かなりの高配当になることは間違いないので、江戸川女王決定戦の優勝戦にご注目下さい。

小林習之

1969年滋賀県大津市生まれ。千葉大学法経学部経済学科卒。1991年に三重テレビのアナウンサーとして入社。1年目に、津ボートレース展望番組「津ボートレースアワー(現・ボ〜っト見せちゃいます。津ぅ)」のMCを担当したのがボートレースとの出会い。1994年にフリーアナウンサーに。テレビ埼玉「レースダイジェストBACHプラザ(現・BACHプラザ)」総合司会やBOATRACE戸田の実況が本格的な公営競技アナウンサーのデビュー。ボートレースの師匠は、スポーツ報知若松担当の井上誠之記者(師弟関係は27年)。また、ボートレース以外はオートレース、高校スポーツ(野球・サッカー・ラグビー・春高バレー)、プロ野球、Jリーグ、海外サッカー(オランダ・ポルトガル)などの実況をこれまで担当。2019年1月、BOATRACE三国の正月開催「初夢賞」をもってレース場メイン担当のアナウンサーを引退。現在は、有限会社アップライトの経営者として後進の指導を中心にあたる。