~実況アナの穴目八目~

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年度末の慌ただしさに、またまた久々のコラムとなってしまいました小林アナです。

さて、松井繁選手が完勝したSGボートレースクラシック(総理大臣杯)。もちろん、松井選手の抜群の安定感に頭が下がる思いでしたが、私の心にド~ンと響いたのは、フライング2本持ちで戦っていた池田浩二選手。優勝戦で、インの松井選手に2コースから果敢にまくっていく姿に、改めて池田選手のレースに対する姿勢に感銘しました。来月のGIびわこ大賞を走ると、3か月の長い休みに池田選手ですが、賞金王連覇を目指して、夏からの猛スパートを必ず仕掛けてくると確信しています。

そういえば、女子戦の優勝戦でも同じようなシーンを目にしました。GⅢタイトルでは最後となったBOATRACE戸田の「女子リーグ第12戦」。このシリーズは、準パーフェクトで優勝戦の1号艇に座ったのが、2度の女王経験の田口節子選手。そして、隣の2号艇には、その田口選手に唯一土をつけた急成長中の小野生奈選手が構えていました。

レースは、インの田口選手がコンマ08、2コースの小野選手がコンマ10で1周1マークへ。私は、「田口選手がインから逃げたな~」と思った瞬間、小野選手がここで力のこもったまくりを放ちました。結果は、田口選手はまくりをしのいで、人気にこたえてのV。小野選手は②着と残念な結果に終わりましたが、絶対的な強さを見せ続けた人気選手に対し、自力で倒そうとする小野選手を見て、初のSGボートレースオールスター(笹川賞)での走りが、まずます楽しみになってきました。

高配当を手にする近道としてお奨めしたいのが、「まくり」の決まり手が多くある選手を探すことです。特に、2コースは「差し」というイメージがファンの間でも定着しているので、その中で「2コースまくり」を決めている選手を見つけることです。当然、2コースまくりの時は、インが大敗する割合は増えるので、想像以上の美味しい舟券がゲット出来ます。是非、チャレンジしてみて下さい。

最後に、「日本一の静水面」でおなじみのBOATRACE多摩川の実況放送を長く務めた野村達也アナウンサーが、3月いっぱいで卒業しました。ここ数年、鳴門・三国と女子王座関連の業務でサポートしてもらったり、ピンチヒッターで津や三国の実況アナウンサーの仕事を手伝ってもらったりと、本当にお世話になりました。野村アナウンサーの新天地での活躍を願っています!!

小林習之

1969年滋賀県大津市生まれ。千葉大学法経学部経済学科卒。1991年に三重テレビのアナウンサーとして入社。1年目に、津ボートレース展望番組「津ボートレースアワー(現・ボ〜っト見せちゃいます。津ぅ)」のMCを担当したのがボートレースとの出会い。1994年にフリーアナウンサーに。テレビ埼玉「レースダイジェストBACHプラザ(現・BACHプラザ)」総合司会やBOATRACE戸田の実況が本格的な公営競技アナウンサーのデビュー。ボートレースの師匠は、スポーツ報知若松担当の井上誠之記者(師弟関係は27年)。また、ボートレース以外はオートレース、高校スポーツ(野球・サッカー・ラグビー・春高バレー)、プロ野球、Jリーグ、海外サッカー(オランダ・ポルトガル)などの実況をこれまで担当。2019年1月、BOATRACE三国の正月開催「初夢賞」をもってレース場メイン担当のアナウンサーを引退。現在は、有限会社アップライトの経営者として後進の指導を中心にあたる。