~実況アナの穴目八目~

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最近、女子王座(オフィシャルFacebook)の取材や、春の高校バレー千葉県代表決定戦の実況アナと、通常とは違う仕事をこなしていました。その関係で、BOATRACE三国の実況は、「しもつき第2戦」まで、鳴門をホームプールに実況している桃井雄也アナウンサーに任せています。私が、次に三国で実況するのは、28日からの「男女W優勝戦」。それまでに、いつものボートレースアナのペースに戻りたいと思います。

さて、三国を桃井アナに任せている関係で、現在の私は鳴門新鋭リーグの実況をしています。新鋭王座決定戦が今年度限りになり、「新鋭リーグを勝つと王座の優先出場権がある」ということもないので、喋っている私も何か変な違和感を持ってしまいます。

しかし、私はいつも思うことがあります。それは、近況のデータを少し調べれば、新鋭リーグの万舟券を取りやすいということです。

例えば、新鋭リーグ初日の5レース。①相原利章野間大樹中田竜太河合佑樹西村豪洋山田祐也の6選手。当然、人気は実績上位の③中田と④河合の2選手。さらに、絶好枠の①相原も人気になっていました。

ここで、デビュー2期目で、勝率で圧倒的に分が悪い地元の⑥山田は6番人気。頭からは、黄色のオッズ(1000倍以上)も目立っていました。

ところが、近況の山田選手は、節に2~3回は舟券に絡んでいます。更に、今回のモーターは、烏野賢太選手が前節優勝した11号機。地元の利という面も加点対象になれば、格上相手でも、十分に対抗できます。

結果は、大外からコンマ04のトップスタートを決めた山田選手が、内の5艇を一気にまくり切って先頭に!! 道中で、人気の中田選手に逆転を許しましたが、②着に入りました。配当も、3連単・86番人気の6万1,880円。山田選手の近況を把握していれば、穴党ファンが狙える推奨レースでした。

新鋭リーグは、選手の相場が広く浸透していないので、これまでの実績や、枠番の良し悪しに重点を置かれて、オッズは想定以上に人気選手に集まる傾向になります。そして、結局は「何でだ…」という思いをするファンは多い筈です。ボートレースのオフィシャルホームページなどで、各選手の近況はわかるようになっています。ちょっとの予習をすることで、思わぬ高配当を手に出来ますので、実践してください。

小林習之

1969年滋賀県大津市生まれ。千葉大学法経学部経済学科卒。1991年に三重テレビのアナウンサーとして入社。1年目に、津ボートレース展望番組「津ボートレースアワー(現・ボ〜っト見せちゃいます。津ぅ)」のMCを担当したのがボートレースとの出会い。1994年にフリーアナウンサーに。テレビ埼玉「レースダイジェストBACHプラザ(現・BACHプラザ)」総合司会やBOATRACE戸田の実況が本格的な公営競技アナウンサーのデビュー。ボートレースの師匠は、スポーツ報知若松担当の井上誠之記者(師弟関係は27年)。また、ボートレース以外はオートレース、高校スポーツ(野球・サッカー・ラグビー・春高バレー)、プロ野球、Jリーグ、海外サッカー(オランダ・ポルトガル)などの実況をこれまで担当。2019年1月、BOATRACE三国の正月開催「初夢賞」をもってレース場メイン担当のアナウンサーを引退。現在は、有限会社アップライトの経営者として後進の指導を中心にあたる。