横一線のスタートが崩れたらレースは荒れる

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5月から級別審査基準が変わっています。途中帰郷とフライング対策のためのルール改正です。A2級の最低出走回数が70走から80走へ、B1級が50走から65走へ増えています。2本目のフライングの事故点も30点(優勝戦は50点)になったため、フライング2本の選手はA級になれないどころか、B2級になる危険性も出てきます。

自己防衛のためにスタートを控える選手が出てきます。その結果、横一線のスタートが崩れてきます。これまで1コースが逃げるには「2コースのカベ」が必要でしたが、そのカベがなくなるかもしれません。中枠の選手がスタートを控えると外からまくりやまくり差しを決めやすくなります。1コースが強いと思い込んでいても、それが裏切られるケースが出てきます。シリーズの入ってからのスタートに注目です。一人でもスタートに慎重な選手がいれば、波乱を想定した舟券が必要になります。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。