旬レーサー 井口佳典(三重・45歳)

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4024井口佳典(三重・45歳)


コメントで舟券の取捨が決まる

井口はグランプリに過去10回出場しています。優出6回、優勝1回という成績を残しているトップランカーです。元々競輪選手を目指していましたが、転倒による腰の骨折で競輪を断念してボートの選手になりました。銀河系軍団のリーダー格として、これまでSG優勝6回、GI優勝15回の記録を持っています。しかし、ペナルティーで特別レースを走れない時期があってから、かつての切れ味の鋭いスタートとターンが消えつつあります。最近の平均スタートはコンマ15と平均的な数字しか残していません。コメントはいつも強気なので、もしモーターに不安のあるようなコメントなら着外落ちを想定した舟券を組み立てても良いでしょう。最近は3コースから成績が不振です。

グランプリ出場をめざしてテンションを上げる

「今期に入って全然上手くいかない状態が続いています。それで本当に自分に自信が持てなくて、そこを今めちゃくちゃもがいています。 (マスターズ世代に突入)衰えしかない、ヤバいで(笑)。若い頃とはもう全然違うよ。それこそ『スタートぶち込む』とか強気な事を言ったりして、ガンガン勝負に行ってた。今は色々な事を考えてそんな事は絶対に言えない(笑)。ただ勝負所では行くよ。例えば昨春若松周年の準優勝戦。前付け艇もあって絶対にスタート行って勝とうと思って、その作戦通りにまくって勝てた。優勝戦も決まらんかったけど、3カドから勝負に行ったしね。

また若い時と比べると、モチベーションも全体的に低くなってきてるのかなと感じる。 そうなったらこの業界あかんのやけどね。ただ良い意味では丸みが出てきたのかな。昔はすごいトゲトゲしていたと思う。今の若い子みたいにイケイケだった。今は逆にそれに圧倒されていて、必死に食らいついている感がある。それに何とか反発していけるようにしたい。でもまだ負けた時は悔しさとかそういう気持ちはあるし、そこを失っていないのが救えますね。

昨年はグランプリを目の前で見て、今年はそこの舞台にまた立ちたいなと感じた。そこまでにもう一段階レベルを上げていけるように、テンション上げて頑張って行きます」

●1着決まり手(過去6ヵ月)

逃げ…29回
まくり…6回
まくり差し…3回
差し…9回
抜き…2回
※出場予定…GI若松周年=1月20日~25日
桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。