旬レーサー 4961 西橋奈未(福井・26歳)

{{ good_count }}

この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。

コーナー勝負になれば負けない

期始めの地元開催のヴィーナスSでフライングをしました。しかし、今期2節目の戸田ヴィーナスSで1コースから巧く立ち回り、デビュー2度目の優勝を飾りました。スタートの方がやや慎重になっても、それをカバーするターン力があります。

選手になった動機は、家族と三国ボートに行った時にレースを見て魅了されたからです。男子と女子が同じ水面でレースができるというのも、心を動かされた理由の一つだそです。

今年は3連続優出した直後に非常識なフライング、さらに2本目も非常識フライングをするなど調子を崩す時期もありました。8月にはびわこで負傷もありました。それでも気持ちの強さでレースに復帰しています。師匠は松田祐季で、レース全体の見方などの指導を受け、スピードで攻めるだけでなく、コーナー勝負でも強さを見せています。決まり手で「抜き」の1着の多さがその証明です。

地元開催のレディースC出場へ勝負の1年

「今年初めに立て続けにFを切りましたが、3月に地元の三国で切った時は、気持ちが入り過ぎていました。その後、休みを挟んで結果を残していた時に、びわこお盆戦で顔面を縫うケガをしたは際はかなりショックでしたが、色んな人が心配してくれて、心の支えになりました。復帰初戦の若松で最初のほうは怖さがあったけど、ケガと向き合うことがしっかりできたので、今はだいぶ吹っ切れました。10月にびわこの斡旋が入った時は、過去に非常識なFもしていたので、リベンジしなきゃいけないと思って挑みました。それにケガをした場所で克服した姿を関係者やファンの皆さんに見せたい気持ちが強かったです。手応えが良くない中でも、流れが上手く向いたので優出できたと思います。今年は事故率が高くなったりした影響で、レディースCやヤングダービーに出られなくて、本来のパフォーマンスも発揮できないし、代償の大きさを痛感しました。ただ新期A1級に復帰できるメドも立ちましたし、来年は三国でレディースCCの開催が決まっています。勝率を上げたり、賞金を積み重ねていけば必ず出られると思うので、この1年は勝負だと思って結果を残したいです!」

●1着決まり手(過去6ヶ月) 逃げ…11回 まくり…5回 まくり差し…4回 差し…1回 抜き…7回

※出場予定…三国マンスリー杯=12月10日~15日

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。