夢を与えてもらった仕事に退路を断ち背水の陣で挑んだ2年間/BTS相生イベントレポート・武井莉里佳

6月17日から全国のボートレースチケットショップ(BTS)で現役レーサーによるトークショーイベントが開催されている。7月26日は兵庫県相生市にあるBT相生で、同県出身の武井莉里佳によるトークショーが行われた。本記事ではイベントの様子をお届けする。

ボートレーサーになったきっかけは何ですか？

スポーツが好きでスポーツに携わる仕事がしたいと思っていました。そんな時に父と一緒に、知り合いのボートレーサー・森悠稀選手をボートレース尼崎へ応援に行く機会がありました。ボートレースを間近で観て迫力がありカッコイイと思ったのがきっかけです。エンジン音や燃料の匂いなど日常では味わえない世界でした。負けん気が強いのもあって、私もボートレーサーになれると思いました。

レーサーになる前は何をしていましたか？

スポーツは兄の影響で、高校までソフトボールや野球をやっていました。子供が大好きなので保育士になりたいと思ったりもしていましたが、ボートレースに出会い考えが変わりました。大学に進む道もあったのですが、自分の性格では両立するのは難しいと思い、ボートレーサーの道一本に絞って、勉強やトレーニングをして準備をしていました。4度目の試験で養成所に入所することが出来ました。

養成所での思い出は？

養成所内では自由な時間が無く、お菓子やアイスを食べたり、ジュースを飲む時間まで決まっているので、ポテトチップスを食べれるこの時間が最高でした(笑)。 でも、ボートに乗る時間が1番好きでしたね。教官の教えを大事にして、向上心を持っていないと上手くなれないので、「同期に負けたくない！」という気持ちが上達に繋がりました。

ボートレーサーの魅力は何ですか？

男女関係なく対等に戦えますし、まくりや差しなど、あっと驚くような展開があるのが 一番の魅力ですね。女子レーサーも増えてきて、注目が多くなってきたからこそ頑張らないと、と思って頑張っています。

ボートレーサーになってよかったと思う時は？

やっとレースもちゃんと出来るようになり、着に絡めるようになって、より楽しくなりましたし、もっと頑張ろうという気持ちにもなります。命も懸けている仕事でもあるので、楽しい気持ちがないとやっていけないですね。

お休みの日、プライベートでは何をしていますか？

練習がある時は練習へ、練習がない時は、三ノ宮や元町へお買い物に行きます。 食べ物は元町の方がオシャレで美味しいランチなんかが多いんですが、私はやっぱり焼肉が好きです(笑)。体重が軽い方なのもあってレースに行く前は焼肉などを食べることが多くて、レース場に入っても朝、昼と食べて体重を増やしてます。

レーサーを目指す人へのメッセージ

ボートレーサーになってみて改めて思ったのが、正解がない世界だということ。それをつきつめていくのも楽しいです。私自身、夢を与えてもらったと同時に、今は私の方が夢を与えられる職業だなと凄く感じています。沢山の方に注目されるような職業は少ないと思うので、頑張っていきたいです。 大変以上に楽しい事と挑戦出来ることが自分の中では勝っているので、その気持ちが大変さを超える事はないと思っています。

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